●こんなお話
伝説がめっちゃ一人歩きしている主人公と仲間たちの傭兵がある国の内紛に巻き込まれていく話。
●感想
伝説の英雄ヘラクレス。その名は、数々の怪物を倒した神話の中で語り継がれている。その伝説を語っていた捕らえられた男が今まさに殺されそうになったとき、本物のヘラクレスが仲間を引き連れて登場。海賊たちをなぎ倒して男を救い出す。
そんなヘラクレスの元にある日、王女が現れる。自国が反乱軍によって危機に瀕しているということで、傭兵として力を貸してほしいと頼まれ、ヘラクレスと仲間たちは戦争に巻き込まれていく。
王国に到着してみれば、兵士はほとんどおらず、農民同然の人々ばかり。主人公たちは彼らを鍛え上げ、戦える軍隊を作り上げていく。戦場では罠だらけの死地に踏み込んだり、敵の襲撃で王までもが危機にさらされるが、彼らの奮闘で何とか撃退に成功。
新たに開発された装備を兵士たちに配り、敵の騎馬隊と激突。大迫力のアクションの末、敵のボスを捕らえることに成功する。しかし、敵の言葉から王の側に問題があることが浮かび上がる。王は実の息子を毒殺して王位を奪っていたこと、王女は息子を守るために従っていたことが判明し、ヘラクレスたちは真実を知って反旗を翻す。
しかしすぐに捕らえられてしまい、絶体絶命の状況に。妻子を殺された過去を持つヘラクレスは、その犯人が王の部下だったことを知って怒りを爆発。鎖を引きちぎって大暴れし、仲間たちと共に王を打ち倒す。
自ら鍛え上げた兵士たちとともに戦い、王女の息子を助け出し、ヘラクレスは再び伝説となっておしまい。
物語の序盤では、神話のような英雄譚が語られ、そこから傭兵として生きるヘラクレスたちの紹介、そして内乱に巻き込まれていく流れが描かれます。ダメダメだった農民軍を鍛え上げるモンタージュ、ケンタウロスと恐れられた騎馬隊との衝突など、アクションシーンの迫力がすごいです。本当にケガしてそうな勢いのある戦闘、ムキムキの体が暴れるシーンは見ごたえ抜群でした。
個性的な仲間たちも魅力的で、それぞれのアクションも見ていて飽きなかったです。だが、クライマックスでは流れが一気に神話寄りになり、超人的展開になってしまうところは個人的にはやや興ざめでした。数人で何万人もの軍に立ち向かうのもご都合主義すぎて少し冷めてしまったり、悪役のキャラクターにあまり魅力がなかったのも残念でした。
とはいえ、頭を空っぽにして楽しめるアクションエンタメとしては十分満足できました。筋肉、剣、戦場、裏切り、そして伝説。全てを詰め込んだ娯楽作品でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2014/11/01 イオンシネマ多摩センター 2024/01/25 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ブレット・ラトナー |
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脚本 | ライアン・J・コンダル |
エバン・スピリオトポウロス | |
原作 | スティーブ・ムーア |
出演 | ドウェイン・ジョンソン |
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イアン・マクシェーン | |
ジョン・ハート | |
ルーファス・シーウェル | |
アクセル・ヘニー | |
ジョセフ・ファインズ |
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