映画【イップ・マン 完結】感想(ネタバレ)

ip-man4
スポンサーリンク

●こんなお話

 イップ師匠が理不尽に怒りの鉄拳を食らわすシリーズ最終章の話。

●感想

 もはや水戸黄門的な同じ流れのストーリーが繰り広げられる中、やっぱりドニー・イェンさんの達観したたたずまいとめっちゃ強いキャラクターがめちゃくちゃかっこいい安定のシリーズでした。

 イップ・マン自身のアクションとしては、アメリカで移民として頑張る中国武術の組合にファーストコンタクトでの円卓を使っての押し合いや太極拳の師匠との戦い、アメリカの学生さんたちを懲らしめ、空手家や海兵隊員との戦いが描かれていきます。主人公以外にも太極拳の師匠VS海兵隊員、太極拳の師匠の娘さんVSいじめっ子、ブルース・リーVS空手家集団などバリエーションがあってそのどれもが楽しいアクションシーンでした。

 今作ではブルース・リーが空手家たちをやっつけるサービスシーンがあったり、少ないながらもただのそっくりさん的な登場だけではなく、アメリカで中国武術を広げるために頑張ってる姿がよかったです。

 ただ勧善懲悪なので仕方ないですが、シリーズ4作目でもいまだにいかにも悪いでございなカタキ役たちの憎々しいお芝居とかはどうにかならないのかなとも思いました。娘さんをいじめる白人の娘さんとかどうにかならなかったのかなとか思っちゃいまいた。それに反抗期だからという理由でイップ師匠と息子さんとの関係も口もききたくないという状況にそこまでどうしてなったのだろう? というくらいの態度で、しかもそれが修正されるきっかけが主人公の難病の告白。というだけで簡単に理解しあうというのもちょっと安っぽいかな? と思いました。太極拳とのお師匠との決着が地震、というのも笑ってしまいました。

 マーシャルアーツ映画でもありイップ・マンファミリーの夫婦愛、親子愛の映画でエンディングで流れる過去シリーズの回想で胸が熱くなり川井憲次さんのメインテーマが流れる中、木人の音が響くだけでじーんとしてしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/07/14 109シネマズ川崎

監督ウィルソン・イップ 
アクション監督ユエン・ウーピン 
脚本エドモンド・ウォン 
深沢寛 
チェン・タイリ 
ジル・レオン 
出演ドニー・イェン 
スコット・アドキンス 
チャン・クォックワン 
ウー・ユエ 
ヴァネス・ウー
クリス・コリンズ
タイトルとURLをコピーしました