映画【敦煌】感想(ネタバレ)

Tonkô
スポンサーリンク

●こんなお話

 宋の時代に敦煌へ向かう人たちのお話

●感想

 中国の広大な砂漠の大陸の中を何百人と動く合戦シーンや城での攻防は凄い迫力でよかったです。さすが人民解放軍の協力の人海戦術でした。

 が、話の方はちょっと140分の割にダイジェスト感がすごくて。主人公の佐藤浩市さん演じる青年と西田敏行さん演じる隊長さんとの出会いは主従関係なのに、いつの間にか対等の友情関係になってるのがよくわからなかったです。
 序盤に出てくる敵側のお姫様とさっきまで憎み合っていたのに、数分で恋に落ちて、その人のために行動する主人公。ちょっと展開が早すぎです。

 それでいて長さを感じてしまう展開で、特に謀反を起こしてから、反撃されて戦火で燃えさかる街から書物を運び出すくだりなんかも、ラクダで延々と運ぶのを見せられてもダルくなっちゃいます。
 もっと人と人の関係を描かないといけないと思いました。最初から最後まで主人公が何をしたいのかという目的が不鮮明で、周りの人物たちが動いてその影響を受けてリアクションするだけってのが面白さを感じられない理由だと思いました。

 命をかけて文化を残すという行動は素晴らしいだけに残念な映画でした。

☆☆☆

観賞日: 2013/05/29 Hulu

監督佐藤純彌 
脚本吉田剛 
佐藤純彌 
原作井上靖 
出演西田敏行 
佐藤浩市 
中川安奈 
新藤栄作 
原田大二郎 
三田佳子 
柄本明 

コメント

タイトルとURLをコピーしました