映画【のぼうの城】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 大軍の豊臣軍VSのぼう様軍団の話。

●感想

 「でくのぼう」と百姓達から言われて馬鹿にされているのぼう様ですが、みんなが「のぼう様のためにやってやるか!」と信奉する理由が全くわからず感情移入できませんでした。百姓や個性的な侍大将をまとめあげる素晴らしい人格者だったり戦の天才だったりして、見ている人も一緒に憧れの存在にしなければならないはずなのに。最初から最後まで、ただの「でくのぼう」にしか見えなかったです。
 野村萬斎さん独特のお芝居も気持ち悪く見えてしまいました。独特のお芝居のまま、延々と舞っていたりして。見ていてどういう気持ちで観ればいいのかわかりませんでした。もっと尊敬できる人物に見せて欲しかったです。

 それに、物語の展開も遅くて。攻める準備の秀吉たち、開戦か和議かでもめる成田家。これだけなのに一体全体の何分使っているのだと思ってしまいました。そして、やっと戦闘シーンになりますが。これは、なかなかの迫力で盛り上がりました。槍で串刺しにしたりするのは凄かったです。ところが、戦闘シーンは中盤に1回だけで。後は、原作どおり終了となるのに驚きました。もっと一大決戦を見たかったです。不完全燃焼のまま見終わってしまって残念でした。

 せっかく映像の迫力は素晴らしいのに、もっともっと盛り上がるものにしてほしかったです。

 それに、やっぱり水攻めで濁流にのまれて叫び声が響くのを見るのは辛い気持ちになりました。

☆☆☆

鑑賞日: 2012/07/05 試写会

監督犬童一心 
樋口真嗣 
脚本和田竜
出演野村萬斎 
榮倉奈々 
成宮寛貴 
山口智充 
上地雄輔 
山田孝之 
平岳大 
西村雅彦 
平泉成 
夏八木勲 
中原丈雄 
鈴木保奈美 
前田吟 
中尾明慶 
尾野真千子 
芦田愛菜 
市村正親 
佐藤浩市 

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