●こんなお話
宋の時代に敦煌へ向かう人たちのお話
●感想
主人公が試験を受けていて不合格になっていしまって次の試験まで目標が見つからなかったけど、街で売られそうになっていた女性を助けたらその人の国の文字の通行証を手に入れてキャラバンで旅をしていたら漢人の軍隊に襲われて兵隊として強制参加。隊長に気に入られる。
進行した国で女性を救ったら王女だということで彼女と軍隊を逃げようとするけど失敗。彼女の命乞いをして主人公は勉強の旅に出て文字を習ったり書物や絵を保存することをしたり。時間が経って軍隊と再会して女性は王様の妃になっていたけど、女性は結婚式で自決。
主人公がお世話になっている軍人とかが反乱を企てて王様を招き入れて殺害しようとするけど失敗。攻められるということで街はパニック。お世話になった軍人は王様の軍隊に突入して戦死。主人公は書物を戦火でなくならないように書物を埋めてお宝を狙って殺しをする仲間と戦っておしまい。
中国の広大な砂漠の大陸の中を何百人と動く合戦シーンや城での攻防は凄い迫力でよかったです。さすが人民解放軍の協力の人海戦術でした。
が、話の方はちょっと140分の割にダイジェスト感がすごくて、主人公の佐藤浩市さん演じる青年と西田敏行さん演じる隊長さんとの出会いは主従関係なのに、いつの間にか対等の友情関係になってるのがよくわからなかったです。 序盤に出てくる敵側のお姫様とさっきまで憎み合っていたのに、数分で恋に落ちて、その人のために行動する主人公。ちょっと展開が早すぎな印象でした。
それでいて長さを感じてしまう展開で、特に謀反を起こしてから、反撃されて戦火で燃えさかる街から書物を運び出すくだりなんかも、ラクダで延々と運ぶのを見せられてもダルくなっちゃいます。最初から最後まで主人公が何をしたいのかという目的が不鮮明で、周りの人物たちが動いてその影響を受けてリアクションするだけってのが面白さを感じられない理由だと思いました。
命をかけて文化を残すという行動は素晴らしいだけに残念な映画でした。
☆☆
観賞日: 2013/05/29 Hulu 2024/12/29 DVD
監督 | 佐藤純彌 |
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脚本 | 吉田剛 |
佐藤純彌 | |
原作 | 井上靖 |
出演 | 西田敏行 |
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佐藤浩市 | |
中川安奈 | |
新藤栄作 | |
原田大二郎 | |
三田佳子 | |
柄本明 |
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