映画【IT/イット “それ“が見えたら、終わり。】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 子どもたちの失踪事件が多発する街で子どもたちが立ち向かう話。 

●感想

 自ら負け犬軍団と称するいじめられっこたちが主人公で、子どもたちの闇を狙って襲ってくるというピエロで実際に大人たちには見えなくて、それぞれが何かしらのトラウマや傷を持っていて、大人にしたらたいしたことない問題でも子どもにとっては重要な恐怖の対象ということでピエロがそれを狙って襲ってくるという。 

 子どもたちが自転車に乗って走りまわるというだけでアンブリン制作の映画っぽくて、最近だと【ストレンジャー・シングス】のようなドラマみたいな設定でそれだけで画になってテンションがあがりました。排水溝から飛び出してくるピエロ、というツカミから衝撃でよかったです。 

 ただ130分というのはホラー映画のジャンルとしてはちょっと長すぎて、主人公の子どもたちそれぞれが1人ずつ恐怖シーン幻視シーンの連続で、開始1時間すぎてもそれの繰り返しで話が進んでいない印象を受けて退屈でした。ピエロをやっつけようとなるまでなかなかいかなくて、その流れになっても結局お化け屋敷状態は変わらず、いろんな恐怖シーンの連続でハラハラドキドキはするけれど、映画全体としては終始退屈でした。クライマックスのピエロの本拠地に突入してからも似たようなシーンの連続でしかも子どもたちは恐怖を乗り越えたらピエロは今までとは一転して弱弱しくなってしまうのもカタルシスが少なかったです。 

 ヒロインのお父さんとかいじめっ子とか主人公たちが殺人を犯している場面もあったりして、そこらへんは何の解決もしないまま終わってしまうのもなんだかなぁと盛り下がってしまう中途半端さでした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2017/12/31 TOHOシネマズ川崎 2019/11/06

監督アンディ・ムスキエティ 
脚本チェイス・パーマー 
キャリー・フクナガ 
ゲイリー・ドーベルマン 
原作スティーヴン・キング 
出演ジェイデン・リーバハー 
ビル・スカルスガルド 
フィン・ウルフハード 
ソフィア・リリス 
ワイアット・オレフ 
ジェレミー・レイ・テイラー 
チョーズン・ジェイコブズ 

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