映画【グラウンドブレイク 都市壊滅】感想(ネタバレ):アルメニア大地震を描く衝撃と感動のヒューマンドラマ

zemletryasenie
スポンサーリンク

●こんなお話

 1988年のアルメニア地震を描いた話。 

●感想

 最初の20分ほどは、日常がゆっくりと描かれていく。そこから昼頃に突然、大地震が発生し、建物が崩壊していく壮絶なディザスターシーンへ突入。その災害発生の瞬間は映像の迫力も相まって圧倒的なインパクトがでした。

 この映画は群像劇になっていて、序盤に登場人物が一気に紹介されるので、誰が誰なのか、関係性や顔と名前を覚えるのが少し大変でした。ただ、地震発生後、救助活動や避難生活などを通して、それぞれの人物がどんな立場にあるのかが徐々に見えてきて、次第に感情移入できるようになっていってしまいました。

 地震によって家族が引き裂かれてしまうシーンはとにかく辛く、作中では別れの場面が何度も繰り返されれます。そこにテーマ曲が幾度となく流れ、涙を流す人物たちの姿が続く。感動を狙っているのはわかりますが、似たようなパターンが続くことで単調さを感じてしまう部分もありました。その一方で、突然現れる強盗団が銃を突きつけるなど、唐突なハプニングが挿入されていて、展開の流れに戸惑う場面もあったり。

 とはいえ、アルメニアで実際に大地震があったという事実を知ることができた点では意義のある作品で。エンタメとしてのバランスには多少ばらつきがあると感じますが、災害の現実と向き合うという意味では印象に残る一本でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2018/02/02 DVD

監督サリク・アンドレアシアン 
脚本セルゲイ・ユダコフ 
出演コンスタンチン・ラヴロネンコ 
ヴィクター・ステパニヤン 
タイトフ・オーヴァキミヤン 
マリア・マイノロヴァ 

コメント

タイトルとURLをコピーしました