映画【天気の子】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 家出して東京で拳銃を持ち歩いたり発砲したり警察から逃げたり線路の上を走ったり犯罪行為をしながら超能力者を救おうとする話。

●感想

 新海作品の映像の綺麗さは相変わらずさすがで雨の新宿やお台場など凄かったです。

 ただ映像はすごいですが、お話の方はどこに向かっているのか終始わかりにくくて、東京難民としての日々、オカルト雑誌の仕事とかの日常、超能力者のヒロインと出会って、彼女と仕事する日常、と一体何をしているんだろう? というボーっとしているまま最終的に宮崎駿作品的な落下というのを呆然と見てました。

 そもそも主人公の男の子は船に乗って東京へやってきて東京難民になりますが、そこまで家出をしたい理由がよくわからず。彼の実家がどういう状況でどうして捜索願でないんだろうとかヒロインも未成年姉弟でどういう収入で暮らしているのかとか施設とか行政は何しているんだろうと心配してしまう主人公たちでした。ただただ主人公の男の子が周囲に怒りを向けすぎなのではないか、それに対応する主に警官などの大人たちは上から目線なのもわかりやすさ重視だからという理由で仕方ないかもしれないですが、あまりにも一面的すぎる人間描写なのではないかと感じました。主人公がバイトすることになる職場での女性を勝手に愛人と勘違いして、晴れ女業の最後の仕事での公演でそれが違うと判明するところでの主人公や周りの「それは違うって」というコミカルなシーンとかも気恥ずかしいです。晴れ女業を始めるモンタージュとかも恥ずかしさが強調してしまうという、それが新海誠作品と言われればそれまでですが、単純に好みの問題だとは思いますが。苦笑いしてしまう描写が多かったです。

 あとは映画のせいではないですが、プロモーションとかのせいかRADWIMPSの音楽がかかるたびに笑いそうになってしまうという。

 映像がリアリティあるだけに物語や展開がぶっ飛んでいるので、そこのかい離が激しくヒロインが人柱になろうがどうなろうがだんだん知ったこっちゃなく、警察がマヌケすぎたり龍みたいな雲とか一体なんだったんだろうとノイズだらけで入り込めない映画でした。

☆☆

鑑賞日:2019/07/23 TOHOシネマズ川崎

監督新海誠 
脚本新海誠 
原作新海誠 
出演(声)醍醐虎汰朗 
森七菜 
本田翼 
平泉成 
倍賞千恵子 
小栗旬 

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