映画【ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海】感想(ネタバレ)

THE WASTED TIMES
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●こんなお話

 戦前戦中戦後の上海の暗黒街の男たちと奥さんたちの話。

●感想

 上海で日本が攻めてくる空気が高まっている中、主人公たち暗黒街の男たちが話しているところから始まります。男のナレーションからですが、浅野忠信さんのナレーションで明らかに声が違う吹替に戸惑っちゃいました。中国映画あるあるで吹替当たり前の世界です。

 主人公はマフィアの大ボスで日本人が銀行の話を持ってきて「日本とは組まない」と断る主人公。義理の弟の浅野忠信さんも「日本人は極悪。自分は上海人」と話を断るように忠告。ビジネスを断られた日本人たちが主人公を殺すかと相談して、「考えます」と言ってた日本人がお風呂に入ったと思った次のシーンで「殺しましょう」と考えをすぐに決断したり。会長の奥さんで奔放な女優役のでチャン・ツィイーさんと車に乗っていて「止めろ」と車を止めたと思ったら別のシーンへ。そしてまたのちにその後のシーンが描かれたりと。

 あとで実はこうでした。的な展開が続いてあとでわかってびっくりとか面白さがアップしている構成とは思えず。ただ単純に難解に思えました。

 暗黒街のボスが主人公というより実質浅野忠信さんが主役級のエモーションの動きがあって、ボスのために働いてると思いきや…。日本軍のスパイとして働いて、さらにチャン・ツィイーさんを監禁して地下室でご飯食べてはSEXしての繰り返しの日々が描かれたり。

 また暗黒街の男たちと奥さんたちが描いたと思いきや、中盤からチャン・ツィイーさんが出てきて映画界の話になって、か思ったら浅野忠信さんの生活になってと物語の主眼がどこにあるのかわかりにくくて集中力が切れそうになりました。

 ただ当時の中国社会の衣装とか男性はかっこいいし女性は綺麗だしでビジュアルとしては面白く見れました。

 暗黒街で頑張る若者とか銃撃事件を生き残った後、女性のもとに向かって「お前を養うよ」とかの話なんだったんだっけ? と映画ライターとかの評論家の解説を知りたくなる1本でした。

☆☆

鑑賞日:2022/05/21 DVD

監督チェン・アル 
脚本チェン・アル 
出演グォ・ヨウ 
チャン・ツィイー 
浅野忠信 
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