映画【海峡】感想(ネタバレ)

Kaikyô (1982)
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●こんなお話

 青函トンネルを作った男たちの話。

●感想

 青函トンネルって25年もかかったんだと勉強になってそれを知ることができただけでも価値のある作品だと思いました。

 本土と北海道を結ぶのは当時、船しかなかったけど。沈没事故があったりして海底トンネルという一大国家プロジェクトの話ですが、イマイチ海底トンネル作りの大変さみたいなのはつた会わってこなかったです。主人公の健さんがただ水が溢れているトンネルで壁を見ているだけで、気づいたら突破しているという。どうやっていつ漏れ出る海水を食い止めたのかボケッと見てたらわからなかったです。ベテランの森繁久弥さんとかもどういう役割をしているのかわからなかったです。「危ない!」と言われているのに「科学と勘で半分やるんだ」みたいなことを言って、周囲が止めるのを聞かずに突き進んで案の定怪我をするみたいなシークエンスとか一体何だったんだろう。三浦友和さんも荒くれ者として登場して、採用するのを躊躇されるけど結局働くことになったのはいいけど、印象に残るのは登場だけだったりとキャラクターの掘り下げには失敗していると思いました。ヒロインの吉永小百合さんも初登場で崖の上から投身自殺をしようとして健さんに止められて、健さんのお世話をするキャラクターですが、彼女もトンネル作りになると全く登場しなくて消えてしまうので、トンネルづくりと淡いラブストーリーが全くかみ合ってなかったです。

 いかに青函トンネルを作るのが大変だったのか。困難を突破していく日本人の頑張る姿を見たかったです。そして健さんが全くもってエンジニアや科学者に見えず渡世人にしか見えない映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2016/11/25 Hulu

監督森谷司郎 
脚本井手俊郎 
森谷司郎 
原作岩川隆 
出演高倉健 
吉永小百合 
三浦友和 
大谷直子 
青木峡子 
伊佐山ひろ子 
東野英心 
小林稔侍 
中川勝彦 
小林昭二 
北村和夫 
山谷初男 
藤田進 
大滝秀治 
小沢栄太郎 
笠智衆 
森繁久彌 

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