映画【バイス】感想(ネタバレ)

vice
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●こんなお話

 アメリカの副大統領のチェイニーさんが権力をどんどんと手に入れていく話。

●感想

 自堕落でダメダメな大学時代の主人公が今の奥さんと出会って尻を叩かれて、どんどんと権力を手に入れて成り上がっていくマクベス的なお話で映像の編集でアメリカの近現代を学べて面白かったです。

 主人公が恋人と結婚してそれでもなお落ちぶれて、奥さんに泣きつかれラムズフェルドさんとの出会いをきっかけにホワイトハウス中枢へと入っていく。ニクソン大統領から始まり、ウォーターゲート事件で失脚、カーター大統領、フォード大統領、レーガン大統領と続いて政界から引退して映画も終わり…。というところにブッシュさんから電話があって…という。

 ブッシュ政権下で911や憲法の拡大解釈などでどんどんと副大統領の権限を広げていくという権力に憑りつかれる怖さ、滑稽さが見られて面白かったです。

 そして物語の語り部が実は…。というキャラクターも面白かったですし。エンドクレジット後のリベラルな映画だ! と批判しそれに対しても怒る人がいて、そんなことよりも別の映画の新作が楽しみというアメリカ市民の本音が楽しい映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2019/10/21 DVD

監督アダム・マッケイ 
脚本アダム・マッケイ 
出演クリスチャン・ベール 
エイミー・アダムス 
スティーヴ・カレル 
サム・ロックウェル 
タイラー・ペリー 
アリソン・ピル 
リリー・レーブ 
リサゲイ・ハミルトン 

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