映画【ソウル】感想(ネタバレ):日韓刑事バディの可能性を描いた異文化交流アクション映画

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●こんなお話

 韓国で連続銀行強奪事件捜査に首を突っ込む日本人の話。 

●感想

 日本から犯人を護送してきた主人公の刑事が、偶然韓国で発生した強奪事件に巻き込まれたことで、そのまま韓国の警察捜査に加わる展開になりますが、どういう立場や権限で韓国警察の捜査に関わっていくのかがはっきりせず、気持ちが入り込みにくいまま話が進んでいきました。現場で走り出す韓国の警察官たちに、主人公が何の説明もなく一緒についていく場面が繰り返され、違和感を覚える場面も多かったです。 

 言葉が通じない設定のはずなのに、通訳を挟んだ会話は映画としてテンポを落としがちで、同じセリフを日本語と韓国語で2回聞かされるのはなかなか辛い部分も。ところが後半になると、いつの間にか日本語と韓国語でそのまま会話しているような場面も出てきて、最初の設定はどこへ行ったのかと疑問に感じました。 

 韓国ロケならではの迫力あるアクションを期待していたものの、実際には登場人物が棒立ちで銃を撃ったり撃たれたりするだけの淡々とした構図が続き、臨場感も緊張感もあまり感じられなかったです。犯人が行う犯罪の手口も、どこかで見たような内容で、特に【ダイ・ハード3】を思わせるような演出が多く、既視感が強く。

 また、主人公の目の前にたまたま犯人が現れるという偶然の展開が2度も続き、捜査というより偶然に助けられている印象が強く、刑事アクションとしての緻密さや魅力に欠けていました。

 日本と韓国という異文化の刑事が衝突しながらも、次第に友情を育むという設定は本来とても面白くなる可能性が期待しましたが、惜しくも活かしきれずに終わってしまい。アイデアは魅力的だっただけに、非常に残念な作品でした。

鑑賞日: 2019/01/08 DVD

監督長澤雅彦 
脚本長谷川康夫 
出演長瀬智也 
チェ・ミンス 
キム・ジヨン 
イ・チャンヨン 
チェ・ソンミン 

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