映画【ルーム】感想(ネタバレ)

room
スポンサーリンク

●こんなお話

 監禁された親子が何とか脱出して本当の意味で部屋から脱出して世界に飛び立つ話。

●感想

 前半は監禁されている親子の日常を描いていって、中盤からは脱出後に崩壊した家族がしだいに回復していく様子を丁寧に描いていて飽きずに興味深く見ることができる映画でした。

 家族の再生を描いているため、結構簡単に犯人のもとから脱出できちゃって、犯人もすぐ子どもをあきらめて立ち去ったりするのが何しているんだろう? とか思っちゃいますが、メインは逃走劇ではなく後半でしかも親子とその周辺の少ない人物関係のみに絞っているので余計な枝葉がないのもこの映画が面白く感じる要素だと思いました。

 親子に焦点を絞って、更にその2人が抜群に魅力的なので彼らをずっと見ていたいという気持ちになりました。特に子どもが最初から最後まで出ずっぱりで実質の主役ですごかったです。周りの家族もよくて、父親は子どもを認めることができなかったり、母親の今の旦那さんが良い具合の立ち位置で主人公たちを見守ったりしているのも暖かい気持ちになりました。

 部屋を出て何でも初体験で刺激的な子どもがしだいに成長していく物語として単純にエンタメとして面白かったです。

 野暮なことですが、子役の眉毛がやたらと整っていて、そこはちゃんとしているんだとか突っ込んでしちゃったりする悪い見方をしちゃう映画でもありました。

 とはいえ、「I LOVE YOU GRANDMA」なんて言われたら、そりゃ泣いちゃいますよ。な映画でした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/04/10 チネチッタ川崎

監督レニー・アブラハムソン 
脚本エマ・ドナヒュー 
原作エマ・ドナヒュー 
出演ブリー・ラーソン 
ジェイコブ・トレンブレイ 
ジョアン・アレン 
ショーン・ブリジャース 
トム・マッカムス 
ウィリアム・H・メイシー 

コメント

タイトルとURLをコピーしました