映画【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アベンジャーズが軍人の陰謀で内ゲバを繰り広げる話。

●感想

 アクションシーンの見せ方の磨きがかかって、物凄い複雑な構図のアクションシーンをわかりやすく迫力あるものに見せてくれる作品で大量のキャラクターの見せ場をしっかりと見せてくれて面白かったです。それが見られるだけでもシリーズファンは満足な作品ではないのだろうかと思いました。

 けれども冒頭の対テロ阻止のアクションや後半にあるヒーロー大集合のアクション、クライマックスのキャプテン&ウィンターソルジャーとアイアンマンのアクション以外の部分の戦い以外の部分が薄味で退屈でした。1つの映画にヒーローが出すぎで飽和状態になってしまっていて、それぞれにスポットを当てるのは困難になってしまっていて魅力がなくなってしまっていました。

 アベンジャーズが国連の監視下に入るか入らないかで喧嘩をするのがメインの流れですが、そもそも主人公であるキャプテンが親友でもあり事件の容疑者であるウィンターソルジャーをかばいすぎで、身内だからいいのかといただけなかったです。なぜ、アイアンマンとかに助けを求めずに「昔はワルだったけど、いろいろあって今は改心したからよ」という風にしか見えなかったです。それでいて洗脳状態が解けるまで冷凍睡眠に入る、というラストで、だったら最初から冷凍しとけばよかったのではないかとずっこけてしまいました。

 こんなことで喧嘩するのかと思いながらの空港での決戦でしかもそこでも空港を破壊してしまうものなので、結局迷惑をかけるというヒーローたち。ヒーローたちの喧嘩の裏で何やら暗躍する元軍人の流れがあって彼が「ヒーローたちが内側から崩壊すればいい」という陰謀が明らかになりますが、そいつの作戦に見事に引っかかってしまうヒーローたちなら、誰かの監視に入るのは当然なんだろうなと見終わって思いました。

 容疑者になって追われてしまうキャプテンが「必要とあったらいつでも呼んでくれ」と上から目線な手紙を送るのもアメリカのヒーローってこれだからと思ってしまったり。アントマンが犯罪から抜け出したいと思っていたはずなのにまた牢屋に入れられてしまってかわいそうな作品でした。

 戦いだけが魅力なら5分でひたすら怪獣の戦いだけを見せる円谷の【ウルトラファイト】な感じでシリーズを見せてくれたら面白いのではないかと思う映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/05/07 TOHOシネマズ川崎  2016/12/03 Blu-ray

監督アンソニー・ルッソ 
ジョー・ルッソ 
脚本クリストファー・マルクス 
スティーヴン・マクフィーリー 
製作ケヴィン・ファイギ 
出演クリス・エヴァンス 
ロバート・ダウニーJr. 
スカーレット・ヨハンソン 
セバスチャン・スタン 
アンソニー・マッキー 
ドン・チードル 
ジェレミー・レナー 
チャドウィック・ボーズマン 
ポール・ベタニー 
エリザベス・オルセン 
ポール・ラッド 
エミリー・ヴァンキャンプ 
トム・ホランド 
フランク・グリロ 
ウィリアム・ハート 
ダニエル・ブリュール 
マーティン・フリーマン

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