映画【刑事物語2 りんごの詩】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 青森県弘前市を舞台に片山刑事が関わる女性といろいろあってハンガーヌンチャクで暴れる話。

●感想

 前半と後半が全く別の女性との関わりになって2つの作品をミックスしたかのような不思議な構成の映画でした。

 現金輸送車襲撃事件の手掛かりであるりんごの種をきっかけに試験場で働く女性を好きになってデートをして恋人になって…。このときのデートシーンのモンタージュが楽しくてリスを追いかけたりする主人公たちをほほえましく見られる名シーンでした。

 りんごの種についての報道をきっかけに事件が起こって、そこで主人公がさっきまえ電話で話していた相手に起こったことを信じられずに「さっき電話で話したんだ! 死ぬわけないだろうが」と涙する場面は感動的でした。

 その後、母子家庭の息子さんと仲良くなって彼をトレーニングして強くする下りが続いたと思ったら。そのお母さんが壮絶な人生の持ち主でレイプされるうんぬんとか結構ヘビーな回想があったりして辛かったです。

 りんごの種の真相がまさかの偶然で見つけたりして主人公は捜査という捜査をしておらず、事件は勝手に解決したり倍賞千恵子さんの【駅 STATION】オマージュや唐突のタモリさん出演シーンだったり謎の時間があったりしますが。クライマックスのハンガーヌンチャクの「ちがーう! 木のやつー!」の名台詞や「男は強くならないと大好きな人は遠くへ行ってしまうんだぞ」と草原で子どもを鍛える名シーンが多い映画で吉田拓郎さんの【流星】や【唇をかみしめて】はやっぱり名曲だなと勉強になる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2011/03/19 DVD  2019/07/26 DVD

監督杉村六郎 
脚本黒井和男 
渡辺寿 
武田鉄矢 
原作片山蒼 
出演武田鉄矢 
酒井和歌子 
玉野叔史 
園みどり 
金子信雄 
稲葉義男 
三浦洋一 
鈴木ヒロミツ 
松村達雄 
タモリ一義 
倍賞千恵子 

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