映画【orange-オレンジ-】感想(ネタバレ)

orange
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●こんなお話

 10年後の自分から手紙が来て、同級生のことが書かれているのでそのメンズのことをみんなで助ける話。

●感想

 未来の自分から手紙が届いて後悔しない生き方をするというファンタジックな設定が面白く。そこに充実の学園生活を見せてくれる映画で気持ちのよくなる作品でした。

 けどその手紙の内容はただの心のナレーションに過ぎず説明的で、ただその内容を行動しているだけなのでSF的な設定がまるきり活かせていないと思いました。

主人公は最初から最後まで内気なままだし、主人公が好きになるイケメンさんは悲しい環境かもしれないけれど甘えすぎにしか見えず。この人たちがどうなろうが知ったこっちゃないと冷たい目で見てしまいました。友達たちも「何かあったらおれに言えよ」みたいな悩み事は全部打ち明けるべし。という考えの持ち主たちで、「そんなになんでもかんでも人に話さなきゃいけないのだろうか?」と主人公たちのやたらと他人の問題に近づいてくるのが考え方の相違で入り込めなかったです。特にクライマックスで何回「かけるー」って名前を叫ぶんだろうかと笑ってしまいそうになりました。

未来では死んでしまっている人間を何とか救おう頑張るというのはSFとして面白いですが、それも全く緊張感とかはなく内気なままの主人公が行動的になるわけでもなく手紙のナレーションがそのまま映し出されるだけ。にしか見えなかったです。合間に主人公の男の子と先輩彼女とのシークエンスが挿入されたりしますが、それも効果的なのかどうか微妙でした。さらに高校時代と並行して未来の主人公たちも描かれるのでワンパターンで鈍重で140分の長さだけを感じてしまう作品でした。

 学園祭で花火大会なんてやるんだとしかもそれが長岡の花火大会や諏訪湖の花火大会みたいな大規模なのがすげーなと感心して、大事な話をするときにデカいマットレスを持ちながら真剣に語り始めるのが笑ってしまいそうになってしまい。「結局、タイトルのオレンジって何の意味だったんだろう?」となる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/01/06 TOHOシネマズ川崎

監督橋本光二郎 
原作高野苺
出演土屋太鳳 
山崎賢人 
竜星涼 
山崎紘菜 
桜田通 
清水くるみ 
鶴見辰吾 
真野恵里菜 
森口瑤子 
草村礼子 

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