映画【ヴィジット】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 田舎のおじいちゃんおばあちゃんちに1週間遊びに行ったら、何やらおじいちゃんおばあちゃんの様子がおかしいぞってなる話。

●感想

 映画全体の演出が主人公たちがドキュメンタリー映画を作るという体裁で彼女たちが持ってるビデオカメラを通した映像になっているスタイルで、お母さんのもとを離れて田舎へ行って祖父母のもとで暮らし始めて異変に襲われるという。
 思い込みを利用した話運びで小説とかで使われそうな種明かしは普通に驚いちゃってよかったです。自分たちを捨てた父親に対する赦しみたいなのも全編にわたって描いているのもシャマラン監督っぽくて好みでした。

 ただ、POV方式なので他のPOV方式の映画同様、序盤の日常シーンとかが感情移入する前にダラダラと会話シーンが続くという風に見えてしまって、結構退屈でした。早いうちにおばあちゃんの様子がおかしいとかなりますが、主人公たちは普通にしているのでアクションに対してのリアクションがおかしいのでストーリーとしても首をかしげてしまって退屈でした。

 ビデオカメラを通した暗闇とか映ってないところから急に飛び出してくるショッカー演出などは、やっぱり人間の本能として怖かったり驚いたりしちゃいますが。もうやり尽くされている恐怖演出なので目新しさもなかったのが残念でした。
 
 あきらかにおばあちゃんとかが貞子的な動きとかをしているのに翌朝には普通に接していたりする主人公たちの気持ちがわからなかったです。事実がわかったあとも普通にしてたりして、一体何をしているのだと突っ込んでしまって物語に入り込めなかったです。祖父母がどうしておかしいのかという事実もそこまで驚くものでもないのがシャマランっぽくて、そういうところより家族の赦しとかを主軸に置いてるのがホラー映画の皮をかぶっているけど実は違うという作風に戸惑ってしまうのでした。

 とはいえ、おばあちゃんのお尻とおじいちゃんのおむつ攻撃が1番怖い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/10/24 TOHOシネマズ川崎  2016/08/21 Blu-ray

監督M・ナイト・シャマラン 
脚本M・ナイト・シャマラン
出演キャスリン・ハーン 
ディアナ・デュナガン 
ピーター・マクロビー 
エド・オクセンボールド 
オリビア・デヨング 

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