映画【ナショナル・セキュリティ】感想(ネタバレ):笑える?微妙?警備員バディ映画

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●こんなお話

 白人と黒人の警備員が警官殺しの犯罪グループと戦う話。

●感想

 警官ではなく「警備員」が主人公という設定はユニークだったけれど、それ以外は既視感のある展開ばかりだった映画でした。

 白人と黒人のバディものという、何百回も繰り返されてきたフォーマットで、黒人キャラクターが頻繁に人種差別ネタを口にする。アメリカの人種問題の背景を深く知らない立場からすると、そのギャグが笑いどころなのか、問題提起なのかが曖昧で、ずっと戸惑いながら観ることになりました。

 しかもこの黒人主人公、自分が白人警官に暴行されたと嘘をついて相手のキャリアを潰すという設定がありながら、そこに対する罪悪感や反省が描かれなず。終始、彼を肯定する空気のまま物語が進んでいくのが引っかかったり。一方で、その白人警官のほうも特に魅力があるわけではなく、地味で存在感に欠けていたのも残念でした。

 アクションシーンは銃撃戦にカーチェイスと一通り揃っているけれど、ハリウッド製とは思えないくらい迫力が足りなかったと思います。娯楽作として一定の面白さはあったとは思うが、「これ」といった強みも見つからず、全体的に印象の薄いアクションコメディでした。

☆☆☆

鑑賞日: 2018/03/28 NETFLIX

監督デニス・デューガン 
脚本ジェイ・シェリック 
デイヴィッド・ロン 
出演マーティン・ローレンス 
スティーヴ・ザーン 
コルム・フィオール 
ビル・デューク

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