映画【モヒカン故郷に帰る】感想(ネタバレ)

mohican
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●こんなお話

 東京でデスメタルバンドをしている主人公が恋人の妊娠をきっかけに故郷に帰ったら、お父さんが末期がんだということで親孝行する話。

●感想

 沖田修一監督作品らしいゆるい笑いに包まれていて、なおかつ暖かい気持ちになれる作品でした。お父さんは矢沢永吉を信奉していて、吹奏楽部も矢沢さんの歌を演奏させたり。お母さんはカープ命の日常が描かれていきます。ほどなくしてお父さんががんに侵されていることがわかる。父親の願いを叶えるために奔走する主人公が姿をユーモアいっぱいで描いていました。

 小ネタがいっぱいで父親の思い出のピザを食べさせるためにピザ屋さん3店舗を全員呼び寄せて、配達員の人たちの熱さが笑えて、それでいてなぜか感動できるという。父親が指導していた吹奏楽部員たちのエピソードが挿入されたり。

 息子の結婚式が見たいと大雨の中で開かれる小さな結婚式をクライマックスで断末魔を叫びながら最期を迎える父親。

 病気で弱っていく父親を縦軸に魅力的なキャラクターで魅せる映画で暖かい気持ちになれる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/11/23 DVD

監督沖田修一
出演松田龍平 
柄本明 
前田敦子 
千葉雄大 
もたいまさこ 
木場勝己 
美保純 

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