映画【アルティメット・サイクロン】感想(ネタバレ):命懸けで電力を守る男たちの絆と挑戦を描くアクションドラマ

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●こんなお話

 めちゃ危険な仕事の電線修理の人たちの話。 

●感想

 全米で4番目に危険とされる仕事、電力を守る「ラインマン」。その日常を描き、彼らへのリスペクトを込めた映画。送電線の復旧や保守といった命懸けの作業を担う人々をテーマにしているのは伝わるが、実際の仕事内容や現場の細かい描写はやや薄め。観客としてはもっと作業の手順や技術的な難しさを見てみたくなる。

 物語は、熟練のベテランと若手作業員の関係を中心に進む。荒っぽく口の悪いベテランと、生意気ながらも熱意のある新人。最初は衝突ばかりだが、クライマックスで「彼に愛していると伝えてくれ」という熱いメッセージを託すという、王道ともいえる展開が用意されている。観客はその流れを予感しながらも、やはり胸を打たれる場面もあり。

 ただし、ストーリーは現場仕事の緊張感や危険性よりも、脇筋として描かれるストーカー事件に大きく時間を割かれます。主人公の恋人をつけ回す男が登場し、最終盤で作業現場にまで現れて邪魔をする。サスペンス要素としては珍しい組み合わせだが、作品全体の流れから見るとやや唐突で、現場ドラマの臨場感とは距離がある印象です。

 出演陣では、髪型がひときわ目を引くジョン・トラボルタが存在感を放ってました。彼が登場する作品には独特のクセがあり、本作も例外ではなく。危険と隣り合わせの仕事を描く真面目さと、ベテランと若手の心の交流、さらには異色のサイドストーリーが混ざり合い、少し不思議な味わいの一本になっていました。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/04/29 DVD

監督デヴィッド・ハックル 
脚本プリモ・ブラウン 
ピーター・I・ホートン 
マーヴィン・ピアート 
ディラン・スコット 
出演ジョン・トラヴォルタ 
ケイト・ボスワース 
デヴォン・サワ 
シャロン・ストーン

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