●こんなお話
ダメダメなCMディレクターが自分の会社のCMをCM祭で入賞させろと命令されて嫌々ながらドス黒い審査員たちの気持ちを変化させていく話。
●感想
序盤の無茶苦茶な上司の命令に苦しみ、上司から自分の身代わりにCM祭に行けと命令されて落ちこぼれ社員から英語を覚えて仕事のできるというヒロインと一緒にサンタモニカへ向かう。
という序盤は面白かったです。
けれど本筋であるCM祭の審査会が恐ろしく退屈でした。主人公は徹頭徹尾、良い物を良いと言いたい。自分が子供の時に感動したCMのように世界の人たちを感動させたい。という行動の動機のもと、いろんな審査員が裏工作するなか頑張る。
そこをどう面白くするのかが問題だと思いますが、序盤に教わったペン周りや英語の一言は効果的な伏線でもなんでもないし、ゲイの審査員とのくだりも笑えないし。審査員長はいつの間にか主人公を見守る良い人になってるし。
何よりヒロインの存在があまり必要なくて、最初は嫌々参加していたけど主人公を見守るうちに協力する。という流れだったらわかりますが、このヒロインは急にちくわを宣伝しているようにしか見えない。しかもこのちくわとか何も面白くないんですども。。
圧倒的不利だった状況から主人公の影響で票取り合戦に勝利していく面白さがあまり感じられないので痛かったです。
エピローグもまさか審査員全員とお別れのくだりを挿入するとは思わなかったです。主人公のピンチもサイトの審査員の顔が主人公と違うというもので、何でそのタイミングでカタキ役が気づくのもわからないし。そのピンチの突破もタイミングが適当だので達成感がないです。
「面白いCM」「つまらないCM」の劇中CMを作るの大変だろうなーと思いながら見てる100分間でした。
☆☆
鑑賞日: 2014/01/17 TOHOシネマズ南大沢
監督 | 永井聡 |
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脚本 | 澤本嘉光 |
出演 | 妻夫木聡 |
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北川景子 | |
リリー・フランキー | |
鈴木京香 | |
豊川悦司 | |
荒川良々 | |
玉山鉄二 | |
玄里 | |
田中要次 | |
風間杜夫 | |
でんでん |