映画【キングダム】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 友達殺された奴隷が復讐心のみで王族の跡目争いに参加する話。

●感想

 中国の美術やロケ地の本物の迫力がちゃんと伝わってきて、王宮とかをバックに話したり戦っているのは画面の華やかさ迫力を増している効果のある映画だと思いました。

 ただ個人的な好みとして時代劇の格好をした人たちが普通に現代語を喋る。しかも主人公は自分の思ったことをすぐに言葉に出して大声で訴えるというのも苦手なキャラクターでした。それに昭和のヤンキーみたいな人で友達が1番で自分に向かってくる相手には口が悪いというのがきつかったです。夢を持つことの大事さを語ったら、なぜか強くなって敵を倒せてました。

 アクションシーンもクライマックスの敵は圧倒的多数で自分たちは少数でどうやって王宮へ忍び込むかという見せ場ですが、敵の大軍感が伝わってこずに普通にワーワー斬りあってたら、いつの間にか敵の本陣にたどり着いていたという風にしか見えなくて、ちょっと退屈なクライマックスでした。山の民がなぜ弓矢が効かない不死身さなのかとかも原作未読だとわからない設定でした。斬られれば死ぬけど、弓矢では死なない民族。

 大沢たかおさん演じる将軍のポジションもこれも原作未読だと謎でなぜそういう行動言動をするのか終始わからないキャラクターでした。彼が登場するとその場のみんなが納得してしまうという。

 自分の思っていることを全部台詞で語り始めて、それをみんなが聞いている。というのがほとんどの会話シーンになっていて日本映画の大作のダメな部分が強い映画になっちゃっているのではないかという内容でした。

 この当時の中国の身分制奴隷制みたいなものは詳しくないですが、奴隷の身分の人が王族と普通に喋れることに驚きでそこは勉強になる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2019/11/28 Blu-ray

監督佐藤信介 
脚本黒岩勉 
佐藤信介 
原泰久 
原作原泰久
出演山﨑賢人 
吉沢亮 
長澤まさみ 
橋本環奈 
本郷奏多 
満島真之介 
阿部進之介 
深水元基 
髙嶋政宏 
要潤 
橋本じゅん 
坂口拓 
宇梶剛士 
加藤雅也 
石橋蓮司 
大沢たかお 

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