映画【悪党に粛清を】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アメリカに移民でやってきた主人公が妻子を目の前で殺害されて、復讐を果たしたら、その相手がならず者のボスの弟だってんで、これまた復讐の連鎖になる話。

●感想

 独特の映像美でよくある復讐劇ですが、その絵作りで映画の魅力を引き上げている作品だと思いました。

 主人公が元兵士でアメリカにやってきて何とか生活して妻子を呼び寄せるけど、駅馬車でたまたま居合わせた男たちに妻子を殺されるという冒頭の悲劇から緊張感があってすごかったです。その場でその相手を殺して復讐を果たして終わったと思いきや、ならず者のボスが弟を殺した犯人を捜しているという。このカタキ役の暴力で支配している暴君っぷりが酷くて街の権力者たちもいいなりになるしかないという。2人殺されたから弟を殺した奴を見つける前に街の人間2人殺すから差し出せとなって老婆と足がない人間を街の人たちも差し出すのが人間の醜さが酷かったり。

 主人公が捕まってお兄さんの協力で何とか逃げ出すけど、お兄さんはおとりになって…。そして主人公がカタキ役たちのいる本拠地に乗り込んでの銃撃戦のクライマックス。個人的にはヒロインであるカタキ役の弟の未亡人があまり主人公と絡まず、最後だけちょこっと協力するというのが弱い気がしましたが、シンプルなストーリーですがその美しい映像を見ているだけで楽しい90分でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/05/04 DVD

監督クリスチャン・レヴリング 
共同脚本クリスチャン・レヴリング 
アナス・トマス・イェンセン 
出演マッツ・ミケルセン 
エヴァ・グリーン 
ジェフリー・ディーン・モーガン 

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