映画【ジョン・ウィック:パラベラム】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 殺し屋しかいない世界で襲ってくる殺し屋たちを返り討ちにする話。

●感想

 アクションシーンの多彩さは相変わらずで前作の続きから始まる冒頭からの一連のアクションシークエンスから度胆抜かれるシーンの連続で、飾られているナイフを取り出して投げまくって殺害したり、馬とバイクチェイスとかも見たことのないフレッシュなアクションでした。個人的に1番面白かったのはハル・ベリーとワンちゃんの共闘プレーは何度も見たいアクションシーンでした。

 ただお話の方は2作目から強くなった殺し屋世界の独特のルールがメインになった展開は正直退屈なところが多かったです。主人公が過去にお世話になった人たちを訪ねて、煙たがられるけど「借りがある」「掟がある」と押し通すの繰り返しで面白みがなく。話している内容もタルいだけで会話の内容が頭に入ってこなかったです。バレエの劇場のおばちゃんとかアラブの王様とかハル・ベリーの知り合いとか彼らのルールを話して勝手に納得して次に展開していく印象の構成でした。

 映像も【ブレードランナー】や【007スカイフォール】みたいなグラフィックでアートでカッコいい映像ですが、それもクライマックスのホテル内での銃撃戦や近接戦闘も長いし見えにくいしでどんどんとどうでもよくなってしまうものでした。肝心のアクションシーンが主人公はどんどんボロボロなのになぜか勝っていくのも「主人公だから」と勝っていくだけにしか見えず。もう少しロジックをしっかりして描いてほしかったです。インドネシアの【ザ・レイド】チームとかもキャスティングされて楽しみにしていたのに、普通に退場していってしまって残念でした。キアヌ・リーヴスの動き自体ももっさりしていてスピード感に欠けるのも迫力に感じない要因の1つだと思います。

 面白いアクションシーンはあるけれど面白いアクション映画まではもう少しだというところでした。ただ、スタントマンさんやCG担当の方々のアイデアや労力をたっぷりと堪能できるシリーズでした。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/10/07 チネチッタ川崎 2020/12/23 Blu-ray

監督チャド・スタエルスキ 
脚本デレク・コルスタッド 
シェイ・ハッテン 
クリス・コリンズ 
マーク・エイブラムス 
出演キアヌ・リーブス 
ハル・ベリー 
イアン・マクシェーン 
ローレンス・フィッシュバーン 
アンジェリカ・ヒューストン 
マーク・ダカスコス 

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