映画【犬神家の一族】感想

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●こんなお話

明らかに怖い一族の遺産相続の殺人事件に挑む金田一さんの話。

●感想

 犬神家が勢ぞろいして当主が亡くなるところから始まる冒頭。そして大野雄二さんの【愛のバラード】がどーん! の市川監督作の明朝体のテロップどーん! ここだけで名作だということを証明している出だし。

 犬神家の遺産相続のことで呼ばれた探偵の金田一耕助。犬神家の複雑な人間関係があり次々に殺人事件が起こって……という話。
 まず最初に弁護士から犬神家の大勢の人物たちの紹介があって、それについていくのが大変です。3人姉妹がいてそのお婿さんがいて、そこに子どもたちがいて。更に妾の子どもさんもいて。と、名優たち全員が遺産を巡る人間の欲望むき出しで凄いことになってます。
 遺産が自分たちのものにならないと知ったときの女優さんたちが狂ったように怒りを爆発させる遺言状が発表されるシーンなんか喋る人が同時にいてカット割りも高速になって勢いがとんでもないことになっていて笑ってしまいます。

 この映画、最後まで見ると主人公の金田一さんはほとんど何もしていないような気がしますがそこは突っ込んではダメです。金田一さんが連続殺人をほとんど防げていないような気もしますが、そこらへんも見て見ぬふりです。
 それよりもこの映画の魅力は、犬神家の魅力的な人物たちと印象的な殺人現場に市川監督らしい独特の照明。日本家屋のたたずまいだけで怖くて何かが出てきそうな雰囲気。
 ヨキコトキクをモチーフにした殺人。ちょー怖いです。

 そしてインパクト大のヴィジュアルのスケキヨ。「母さん、スケキヨです」の怖さ。汗かいたりしたら、かゆそうだなと思いながら見てました。
 事件も複雑で中盤に犯人がわかったと思ったら……。という流れも面白くて、事後共犯がありそこには親子愛があり更には事件の根底には戦争というものがあって。

 140分とちょっと長いし、金田一さん一体いつの間に推理をして捜査をしていたのかわからなかったですが。とても面白い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/23 DVD

監督市川崑 
脚本長田紀生 
日高真也 
市川崑 
原作横溝正史 
製作角川春樹 
出演石坂浩二 
高峰三枝子 
三条美紀 
草笛光子 
あおい輝彦 
地井武男 
川口晶 
川口恒 
金田龍之介 
小林昭二 
島田陽子 
坂口良子 
小沢栄太郎 
加藤武 
大滝秀治 
寺田稔 
三木のり平 
横溝正史 
岸田今日子 
三谷昇 
辻萬長 
大関優子 
あおい輝彦 
原泉 
三國連太郎 
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