●こんなお話
韓国版【悪い奴ほどよく眠る】な話。
●感想
財閥のボス、大統領候補、マスコミの主幹が悪いことしてるってんで、告発しようとする検察とゴロツキの戦いの話。
韓国映画らしいバイオレンスにエロいシーンにそれに加えてTHE悪代官な憎むべき存在の巨悪に対して、ゴロツキとコネもエリートでもなんでもない検察が悪事を暴こうとする。という単純明快なストーリーにこれでもかとやられていくけど、ラスト30分で主導権があっちへいったりこっちへいったりとするハラハラドキドキも最高でした。一体どっちが勝つんだろう? とエンタメとして楽しかったです。それでいて韓国社会の問題をモチーフにした娯楽作品でよくできていると思いました。
ただこの内容で130分はチト長く感じてしまいました。特に序盤からいろんな登場人物が話の途中から始まるような感じで人間関係を把握するのに戸惑ってしまいました。しかもほとんど料亭で悪い話をしているだけなので映像としての楽しさもあまりなかったです。
巨悪があの手この手で徹底的に潰そうと動いて、やられる主人公たち。だけども、また反撃しようとして…。それでもまたやられて。と敵味方の攻防が凄かったです。ただ敵も味方も結構脇が甘くてもう少し上手いことやれないのかなとも思いました。腕時計に盗聴器だか隠しカメラだか仕掛けるけど、お酒をこぼしちゃって失敗とか。防水とかなんとかならなかったのかな、とか。悪人がいる部屋に普通に忍び込んで暴力を行ったりと警備がザルだったりとかも気になっちゃったりしました。
とはいえ、実際には悪人が勝っちゃいそうな現実だろうけど。その現実を忘れさせてくれてスカッとさせてくれるエンタメとして面白い130分でした。
にしても韓国人って暴力の道具には斧とか好きなんだなと勉強になる映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2016/03/17 TOHOシネマズ新宿
監督 | ウ・ミンホ |
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脚本 | ウ・ミンホ |
原作 | ユン・テホ |
出演 | イ・ビョンホン |
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チョ・スンウ | |
ペク・ユンシク |
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