映画【最後の追跡】感想(ネタバレ)

hell-or-high-water
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●こんなお話

 土地を銀行に奪われたくない兄弟が銀行強盗を繰り返して、それを追いかけるテキサスレンジャーの話。

●感想

 話のスジは銀行強盗の兄弟とそれを追いかける老レンジャーという王道の展開で新鮮さはあまりないですが、舞台が全く華やかでなく街の看板に金貸しがいたるところにあったり戦地に銀行が廃れていたり、そのため主人公たちが無計画に強盗しても簡単に成功しちゃう。防犯カメラも作動していなかったり。主人公たちも計画性がなく強盗したら白人のおっちゃんに「何でメキシコ人じゃないのに強盗するんだ」と言われ発砲される。レンジャーの捜査にも街の人たちは非協力的で銀行のほうに恨みを持っている様子。また先住民の描かれ方も印象的にされていて、レンジャーの相棒も先住民の血を引く男だったり、主人公のお兄さんがカジノで出会うのもコマンチ族にからんでいって…。

 アメリカの白人さんの格差社会だったり夢も希望もないまま生活していく閉塞感と荒野の雄大な自然の対比とで息苦しいのがびしびし伝わってくる映像でした。

 他のアメリカ映画ではあまり見ることのない疲れ切ったアメリカを見ることのできる作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2017年10月09日 Netfilx

監督デヴィッド・マッケンジー
脚本テイラー・シェリダン
出演者ジェフ・ブリッジス
クリス・パイン

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