●こんなお話
7王国という架空の群雄割拠の王国が治めていて、それぞれの王族たちが最初はまとまっているけど。七王国の王が亡くなってから跡目争いが勃発していく話。
●感想
北方の雪原で夜の番人たちが正体不明の異形の存在に襲われる場面から始まり、生き残った男が南へ逃げるが、ウィンターフェルの領主エダード・スタークによって処刑されることで不穏な空気を提示する。
北部を統治するスターク家のもとに、七王国の王ロバート・バラシオンが訪れ、エダードに王の手への就任を要請する。ロバートは前任者ジョン・アリンの死に疑念を抱いており、調査を任せる意図がある。エダードは家族を守るため迷いながらも王都キングズ・ランディングへ向かう決断をする。
出発前、スターク家の次男ブランが城の塔に登り、王妃サーセイと双子の弟ジェイミー・ラニスターの近親関係を目撃し、口封じのため突き落とされて意識不明となり、その後は歩けない身体となる。
王都に到着したエダードは宮廷の政治と陰謀に直面し、ジョン・アリンの死の調査を進める中で、王の子どもたちがロバートの血を引いておらず、ラニスター家の近親関係によって生まれた存在である証拠に辿り着く。
一方で王ロバートは狩りの最中に致命傷を負い、死の間際にエダードを摂政に指名するが、王都ではすでにラニスター家が権力を掌握しており、エダードは裏切りによって捕らえられる。娘たちの命を守るため罪を認めるが、王子ジョフリーは約束を破り、公開の場でエダードを斬首する。
北では長男ロブ・スタークが父の死を受けて諸侯を集め、ラニスター家に対して戦争を開始し、戦場で勝利を重ねて「北の王」として担ぎ上げられる。
その頃、エダードの庶子ジョン・スノウは北の壁に向かい、ナイツウォッチに加入し、厳しい訓練の中で仲間と関係を築きながら、壁の外に存在する脅威が現実であることを知っていく。
海の向こうエッソス大陸では、没落したターガリエン家の兄妹ヴィセーリスとデナーリスが登場し、ヴィセーリスは王位奪還のため妹をドスラク族の族長カール・ドロゴに嫁がせる。デナーリスは当初怯えるが次第に力を得て部族内で地位を確立し、やがて妊娠する。
しかしヴィセーリスは焦りからドロゴに無礼を働き、溶かした黄金を頭に流し込まれて殺される。ドロゴも傷が悪化し、デナーリスは魔術に頼るが胎児を失い、ドロゴは昏睡状態となる。デナーリスは彼を自らの手で看取り、火葬台にドラゴンの卵とともに身を投じる。
夜が明けると、デナーリスは炎の中から無傷で現れ、孵化した三匹のドラゴンを抱えた姿を見せ、周囲から新たな指導者として崇められる。
王都ではジョフリーが王として即位し、ラニスター家が権力を握る一方で、北ではロブが反旗を翻し、七王国は本格的な内戦状態へと突入しておしまい。
本作は群像劇としての完成度が非常に高く、それぞれの登場人物に明確な目的と葛藤が与えられており、誰の視点で見ても物語が成立している構造に強い魅力を感じました。
特にスターク家の誠実さとラニスター家の狡猾さが対比されることで、単純な善悪では割り切れない人間関係が描かれている点が印象的で、物語に深みを与えていたと感じます。
また、王都の政治劇、北の壁でのサバイバル、エッソスでの成り上がりという三つの物語が同時進行で展開され、それぞれが少しずつ繋がっていく構成は見応えがあり、次の展開への期待を自然と高めてくれます。
エダードの処刑という大きな転換点は、物語において「誰も安全ではない」という緊張感を決定づける出来事であり、その後の展開を一気に加速させる強烈なインパクトがありました。
さらにデナーリスの変化も見どころで、弱い立場から始まった人物が過酷な経験を経て力を手に入れていく過程が丁寧に描かれており、終盤のドラゴン誕生の場面はシリーズ全体を象徴する重要な瞬間として強く印象に残ります。
登場人物の多さに最初は戸惑うものの、関係性が整理されていくにつれて世界観の広がりを楽しめる作品であり、続きが気になって止まらなくなる構成の巧みさも際立っているシーズンでした。
☆☆☆☆☆
鑑賞日: 2016/03/29 DVD 2026/04/26 U-NEXT
| 製作総指揮 | デヴィッド・ベニオフ |
|---|---|
| D・B・ワイス | |
| 原作 | ジョージ・R・R・マーティン |
| 出演 | ショーン・ビーン |
|---|---|
| エミリア・クラーク | |
| マーク・アディ | |
| キット・ハリントン | |
| レナ・ヘディ | |
| 中島歩 | |
| ニコライ・コスター=ワルドウ | |
| ミシェル・フェアリー | |
| ピーター・ディンクレイジ | |
| ソフィー・ターナー | |
| メイジー・ウィリアムズ |



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