映画【ギャラクシー街道】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　宇宙ステーションに集まる宇宙人たちのドタバタの話。

●感想

　寂れて閉鎖されてしまうかもしれないギャラクシー街道のハンバーガーショップで店長夫婦の関係は気まずい。店長の元カノが店にやってきて、元カノとの劇団員時代の思い出の回想があったり、奥さんはリフォームの人が営業にやってくるけど片思いされていて困っていたり、店員は怒ったり感情を爆発させると停電したり。

　国土交通省の役人が店を監視しているけどアニメキャラクターが自分の周りにいて白塗りの芸人が自分の周りをウロチョロするのに戸惑う。警備員がやってきて自分はスーパーヒーローだから警備員の仕事を辞めて恋人と別れようとするけど、恋人から別れをきりだされて戸惑って別れたくないと言い出したり。地球人が宇宙で風俗嬢を呼ぼうと交渉して、いざ風俗嬢がやってきたと思ったら聞いてた話より料金が高くて戸惑ったり。

　妻とリフォーム業者がおでこをつきあわせたら、それきっかけでリフォーム業者が妊娠して歯医者が出産を手伝って卵が産まれるけど、1つの卵が宇宙に出ちゃってスーパーヒーローが助けようとするけどヒーローがでかすぎて卵をキャッチできず、主人公が宇宙服着て卵をキャッチ。

　奥さんがお店をリフォーム業者がして心機一転頑張ろうということでおしまい。

　老朽化したハンバーガーショップの店員とかお客さんとかが同時進行でいろんな話が進行するグランドホテル形式のストーリーですが、どの話も一体何のためにどこに向かっているのかが終始わからないため、なかなかの退屈さのままの110分でした。

　娼婦を求めてやってきた地球人、バーガーショップの奥さんに片思いをする宇宙人、主人公の元カノを連れてくる夫、警備員の三角関係など様々な愛の形が描かれていきますが、奇抜なキャラクターたちが大勢で一体彼らがどういう人物なのかというのがわからないままの話がスタートしていくので、どうでもいいキャラクターがどうでもいい話をして、また話が戻って別のところでどうでもいいキャラクターがどうでもいい話をしているようにしか見えないので、なかなかの苦痛でした。

　同時進行で平行線で話が進んで行って平行線のまま終わるというのもよくわからなかったです。宇宙人の出産でみんなが集まって卵をキャッチするというのも意味不明のクライマックスになってしまっていました。

　この宇宙のハンバーガーショップの人たちを見て何を感じ取ればいいのか難しい映画でした。

☆

鑑賞日: 2016/06/09 Blu-ray　2025/01/31 DVD