映画【フェンス】感想(ネタバレ)

fences
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●こんなお話

 1950年代のアメリカで生きる黒人さん一家のゴタゴタの話。

●感想

 物語のほとんどが家とその周辺で進行して、しかも冒頭からセリフの量が膨大で舞台劇のような映画でした。主人公のデンゼル・ワシントンがハイテンションでまくしたてる前半は正直何を話しているのかわからず退屈でした。 

 家族が一通り紹介されて主人公の頑固親父っぷりがわかってくるとやっとこさ話も動き出してから面白くなって行きました。 

 黒人が生きていくのが大変な時代を生き抜いた親父さんが時代が変わりつつある時代についていけずに息子たちに自分の価値観を押し付ける姿が痛々しい映画で、アメリカ人には基本的知識として入っているかもしれないですが、もう少し彼の背景がわかればなぜ彼があんな性格になってしまったのかもう少し理解してから、この映画を見たかったです。 

 主人公の親父さんよりも奥さんの存在感がさすがで出てくるときは出て引くべきところは引く素晴らしいキャラクターでした。彼女が出てくると映画が面白さを感じることができました。 

 130分という長さのほとんどを舞台劇として魅せる映画は格式高くて出来も良いとは思いますが、個人的には前半の退屈さが足を引っ張ってしまう映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2017/09/04 DVD

監督デンゼル・ワシントン 
脚本オーガスト・ウィルソン 
原作戯曲オーガスト・ウィルソン 
出演デンゼル・ワシントン 
ヴィオラ・デイヴィス 
スティーヴン・ヘンダーソン 
ジョヴァン・アデポ 
ラッセル・ホーンズビー

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