映画【ドラキュラZERO】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 1400何年だかの西洋の国で国を統治する王様が大国に攻め込まれて、民衆を守るためにヴァンパイアになってコウモリになって戦う話。

●感想

 古典的なドラキュラ誕生の物語みたいな展開で定番で楽しめる90分でした。ところがイマイチ乗り切れない展開が続いてグッタリです。

 1幕目が90分の映画ではちょっと長いのと、大軍が攻めてくるぞとなって。主人公はその前に偶然出会った魔物に会いに行けば助かると根拠のない自信で向かうという。そして2日間、人間の血を飲みたくなるけど飲まなければそこで能力を失う。という条件でヴァンパイアのパワーを手に入れる。

 そこから最初の主人公の無双が始まってスペクタクルなシーンで燃えるはずだと思いますが、ナイトシーンが続いて、そこで激しいアクションが繰り広げられるので見えにくくて盛り上がりにくく不完全燃焼でした。映画全体が暗くて何映ってるのかわからなかったのも痛いです。
 主人公がヴァンパイアとしての苦悩みたいなのもあっさりだし、民衆が王様の主人公がヴァンパイアだと知ると燃やそうと凄い行動をして、その後もアッサリしてたりして。守るべき者への苦悩みたいなのが描かれないのが残念でした。守る者は全部奥さんと子ども。

 カタキ役たちも敵がヴァンパイアだ、となって目隠しすればいいと兵士たちに目隠ししますが、見えなくなって全滅するという。一体あれはどういう意味だったのかわからなかったです。
 主人公たちも民衆がみんな瀕死になってヴァンパイア軍団を結成して、敵のところへ乗り込んでいくクライマックス。自分でヴァンパイア軍団を作ったのに、部下のヴァンパイアたちは主人公の子どもを見て襲い掛かって……。という下りもビックリでした。主人公の行動もよくわからず、民衆を守るために戦ってたのに民衆を殺しちゃうって……。

 日本では戦国大名が同盟で奥さんや子どもを人質にするのは当たり前だけど西洋ではやっぱり家族が大事って感覚が1番なんだなと勉強になる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2014/11/07 イオンシネマ多摩センター

監督ゲイリー・ショア 
脚本マット・サザマ 
バーク・シャープレス 
原作ブラム・ストーカー 
出演ルーク・エヴァンス 
サラ・ガドン 
ドミニク・クーパー 
チャールズ・ダンス 
ザック・マッゴーワン 
チャーリー・コックス 

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