映画【映画 クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 春日部全体で同じ夢を見ちゃうという集団ヒステリーが起こって、何やら悪夢をみんな見て大変だぞとしんちゃんたちがいつも通りの活躍をする話。

●感想

 劇場版では家族が活躍するかカスカベ防衛隊が活躍するかのどちらかなイメージですが、こちらはメインどころのキャラクターにまんべんなく活躍の場が与えられていて楽しかったです。夢の中で大変なことになるという「夢」というステージもクレヨンしんちゃんの世界にハマっていたと思います。

 みんな悪夢を見てゲンナリしてしまう中、何やら最近やってきた女の子とその父親が怪しいとなって原因を探っていく。この父親は「娘のため」とみんなの楽しい夢を集めて、悪夢に悩む娘に楽しい夢を見せている。その代わり、他の人たちは悪夢を見るようになってしまうので、それを改心させようとする。この父親のキャラクターもなかなかよくて、娘のためとは言いながら現実世界では炊事家事は全くやっていなくて、娘のご飯も全くダメダメ。

 しんちゃんたちの自分たちの欲望の赴くままの夢の描写も笑えるし、悪夢をやっつけるためにバクを見つけて退治しようとする。このとき、大和田獏さんが登場するところも笑えました。

 クライマックスはいきなりの母親が子を思う気持ちを吐露しての解決。ちょっと突然すぎる気もしますが、これも感動できるものでした。

 個人的にはもっとギャグを入れてもいいと思いますが、エンタメ要素の中にメッセージも伝わってきて面白いアニメーションでした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/12/10 DVD

監督髙橋渉 
脚本劇団ひとり 
髙橋渉 
原作臼井儀人 
出演(声)矢島晶子 
ならはしみき 
藤原啓治 
こおろぎさとみ 

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