●こんなお話
大切な人が誘拐されたので助けに行くスタローンたちの話。
●感想
冒頭のオハイオの貧困層の人たちの日常描写が結構長いこと映されますが、あんまり物語の本筋と関係ない感じで一体何だったんだろう? と見終わっあとに考えてしまう映画でした。主人公たちもカタキ役たちのプランがずさんすぎで、なかなかイライラする展開が続く3作目でした。1作目であったスタローンが刑務所に捕まって刑務所を突破するという面白さは一切なくなったのは残念でした。しかも2作目のラストに出てきたラスボスみたいな人も全く出てこなくて関係なくなってました。
カタキ役は中国企業の刑務所関係の脅しをして大金を得るというのとスタローンに対するペイバックの2つの計画を同時進行でやりますが、同時でやる意味とかもあまり感じられず、むしろそのせいで無理やりさが増すということになっていました。悪魔砦なる秘密刑務所も刑務所ではなく、普通にテロリストが占拠している場所にしか見えず、しかも主人公たちは普通に地下トンネルから走って普通に入ったり、デイブ・バウティスタに至っては普通に扉を開けて侵入しているように見えました。そもそもカタキ役たちは何人いて、何者なのかとかもよくわからなかったです。冒頭で頑張ったけど誘拐されて責任を問われた警備担当の方が頑張っている割には映画の中ではひたすら酷い扱いを受けていてかわいそうになるという描かれ方でした。
ただ個別のアクションシーンは結構楽しくて、マックス・チャンのさすがの華麗なる動きのアクションシーンの数々はそれだけでも楽しいし、デイブ・バウティスタのドラゴンプレス弾なる銃弾を浴びせて敵の身体が燃えながら体に穴が開くという描写も新鮮で、似たような体格のゴツイ人とのタイマンバトルとかも見ものでした。その一方、メインのスタローンのアクションがなかなか退屈で特にカタキ役との一騎打ちは一方的制裁すぎて陰惨な気持ちでどんよりして終わるというこの手のジャンル映画としてなかなか見ない見せ方でした。
画面も話も全体的に暗くてB級アクションのジャンル映画的な楽しさもある一方、そういったカタルシスも少ないつくりになっている映画でしたが、全体的には楽しめた映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2020/01/10 Blu-ray
監督 | ジョン・ハーツフェルド |
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脚本 | マイルズ・チャップマン |
ジョン・ハーツフェルド |
出演 | シルヴェスター・スタローン |
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デイヴ・バウティスタ | |
マックス・チャン | |
ハリー・シャム・Jr | |
デヴォン・サワ | |
マリース・ジョー | |
ジェイミー・キング | |
カーティス・“50セント”・ジャクソン |