映画【ブラック・クランズマン】感想(ネタバレ)

blackkklansman
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●こんなお話

 白人至上主義団体へ潜入捜査しようと黒人コップと白人コップがタッグを組む話。

●感想

 差別が今よりもまだまだ根強い時代にKKKに潜入捜査しようとする。という設定自体が面白くて、その設定の勝利だと思いました。黒人の刑事も警察内で差別を受けていて、それがカセとなっているのも面白かったです。

 単純に白人警官がKKKの中に入っていてバレるのかバレないのかというハラハラドキドキのサスペンスがしっかりとあって、それだけでも楽しいエンタメ映画で130分退屈することはなかったです。エンタメとして楽しめて、アメリカ近代史の勉強にもなって、わずか数十年前でもこれだけ差別があるんだというわかる勉強映画としても堅苦しくなく学べる作品にもなっているのがよかったです。KKKの白人のリーダーや差別主義者の警官に最後、反撃をくらわすところとかは問答無用のカタルシスでした。そしてラストに現実に起こっていることを挿入して終わるのもエンタメ映画として描いていたところに強烈なメッセージが賛否は分かれるでしょうが、伝わってはくるのでよかったと思います。

 ただ潜入捜査ものとしては描かれる白人があまりにもバカにされた描かれ方をするのとか仕方ないですが、安易に思えたり。主人公たちのピンチが昔刑務所に入れられたので顔を覚えているという人物が現れてピンチになるのかと思いきや、そこまででもなかったりと、そこまでのピンチがないのが潜入捜査ものとしては面白みに欠けました。爆弾テロを阻止するというのもあまりハラハラドキドキがせずにおばちゃんが仕掛けるだけなので、個人的にはあまり盛り上がらないクライマックスでした。

 黒人警官が好きになる女性が活動家として動いているのも面白くて、彼女にも警官としての立場がバレるのはよろしくない障害の設定も活きていたと思いました。

 とはいえ、登場してきた悪人たちが映画の中では成敗されるエンタメ映画で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2019/11/19 DVD

監督スパイク・リー 
脚本スパイク・リー 
出演ジョン・デヴィッド・ワシントン 
アダム・ドライバー 
トファー・グレイス 
コーリー・ホーキンズ 
ライアン・エッゴールド 
ローラ・ハリアー 
ヤスペル・ペーコネン 
アシュリー・アトキンソン 
ポール・ウォルター・ハウザー 
アレック・ボールドウィン 

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