映画【ビルマの竪琴(1956)】感想(ネタバレ)

Biruma no tategoto
スポンサーリンク

●こんなお話

 ビルマから日本へ帰ろうとする将兵さんたちの話。

●感想

 部隊からはぐれた水島一等兵が、日本に帰らず残ろうとするのかがよくわかりませんでした。確かに戦場に残されたたくさんの遺体や骸骨は悲惨さを表現してましたが、それを見ただけで仲間を置いていくわけにはいかないと帰らない決意をするにいたるまでが現代人のボクからすると理解できないものでした。

 日本側から描いたものなので、ビルマ人の視点がないため。ビルマ人も日本人が演じてしまっていたり、戦争に巻き込まれたはずのビルマ人が日本兵にどういう気持ちで接していたのかを知りたかったです。それに、主人公がお世話になった僧侶の修行着を盗んだときには驚きました。それはダメだろう……。
 語り部が最後に「水島の家族はどう思うんだろう」と疑問を持って物語が終了しますが。確かにその通りでした。

 三國連太郎さん演じる隊長さんは印象的で、音楽を愛して穏やかな隊長さんはあの当時珍しかったのではないだろうかと素晴らしい人格者でした。最後に水島の手紙を声を詰まらせながら読むシーンは、感動的でした。

 そして、何といっても水島が弾く「仰げば尊し」を聞くとなんともいえない気持ちになるのは日本人に生まれてよかったと思える名シーンでした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/12/26 DVD

監督市川崑 
脚色和田夏十 
原作竹山道雄 
出演三國連太郎 
浜村純 
安井昌二 
内藤武敏 
西村晃 
タイトルとURLをコピーしました