●こんなお話
ロシアのスパイがアメリカ側に行ったりロシア側に行ったりする話。
●感想
硬派なスパイ映画で思惑があっちへ行ったりこっちへ行ったりして混乱させてくれる展開でした。
ただ最初から最後まで同じテンションで進んで、しかもアメリカ人が考えるミステリアスなロシアなイメージのロシアの描かれ方でスパイ養成所からマシンを製造するかのようなスパイ訓練からロシアの怖さが強調されていました。
ただ主人公が養成所で何を学んだのかわからず、ハニートラップを仕掛けるのかと思いきや、そこまでエロいシーンもないし。机の引き出しを開けられずにあたふたしたりして、全然凄腕のスパイに見えなかったです。しかもそこでの演出がセクハラ上司が裏切りを見抜いて主人公を追い詰めたのかという流れなのかと思いきや、本当に主人公が引きだしを開けられないというオマヌケなだけだったりとズッコケてしまいながら見てました。
拷問シーンの痛みが伝わってくるのが面白いですが、結局のところ思惑が入り乱れすぎて、しかも上の名前で言ったり下の名前で言ったりして誰の話をしているのだろう? と途中から完全に振り落とされてしまう展開でした。スパイ映画の耐性がないと結構キツイ映画でした。
ハリウッド映画にこんなことを突っ込んではいけないのは百も承知ですが、ロシア人がみんな英語を喋るのが結構ノイズになってしまって、ジェニファー・ローレンスが最初に登場した時はロシアで頑張ってるアメリカ人の話かな? と勘違いしてまいました。それでていて字幕が出てロシア語をいきなり喋ったりするので、どういう世界観なんだろう? と戸惑ってストーリーに入り込めなかったです。
ジェニファー・ローレンスの身体が全然ポリジョイ・バレエのバレリーナに見えないとか冒頭から入り込めない映画でした。
☆☆
鑑賞日: 2018/04/19 チネチッタ川崎
監督 | フランシス・ローレンス |
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脚本 | ジャスティン・ヘイス |
原作 | ジェイソン・マシューズ |
出演 | ジェニファー・ローレンス |
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ジョエル・エドガートン | |
マティアス・スーナールツ | |
シャーロット・ランプリング | |
メアリー=ルイーズ・パーカー | |
ジェレミー・アイアンズ |
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