映画【新座頭市物語 笠間の血祭り】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　生まれ故郷に帰ったら幼なじみが悪いことをしていて領民を苦しめているので最後に怒りが爆発する座頭市の話。

●感想

　生まれ故郷の笠間に帰ってくる座頭市。帰り道でいきなり村人たちから大歓迎を受けて戸惑う。同じ時に江戸で大成功して村に凱旋する新兵衛という男も帰ってくる。

　座頭市が新兵衛のマッサージをしてそこで座頭市が新兵衛に幼なじみだということを話すけど、新兵衛は冷たい対応。座頭市の乳母に会いに行くともう亡くなっていてお墓参りして彼女の住んでた荒れ果てた家に寝泊まりすることに。そこに遊び人の若者たちも一緒に寝泊まり。

　新兵衛は村人たちに借金を建て替えたりして親切な感じだけど、実は役人と組んで年貢米を騙していたり、村の伝統の石切り場を独占してそこで村人たちを酷使して金もうけをたくらむ。

　そして若い娘も新兵衛は狙っていて、座頭市と仲良くなった娘も拉致されてさらに父親も殺されて怒りに燃える座頭市が底なし沼とかにハマりながらも、娘を奪還。

　そして米蔵で新兵衛や代官とその子分たちを全員戦って斬り倒して村を去る座頭市でおしまい。

　クライマックスまでそれほど仕込み杖で暴れる見せ場が少なく、終始、怒りに怒りを溜めて溜めてからの爆発という流れなので90分ちょいでも退屈に感じるところが多かったです。

　結構血みどろの殺陣で好みがわかれる演出だとは思いますが、憎い代官が血しぶきを吹き出しながら苦しんで倒れたり、お米が血だまりになっていく様子などは楽しんでみられた1本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/09/28 U-NEXT