映画【ストーンウォール】感想(ネタバレ):複雑な心情と社会問題を映す主人公の成長物語

stonewall
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●こんなお話

 まだまだLGBTが市民権を得ていない時代にゲイ解放運動のきっかけとなった実話をベースにした話。 

●感想

 序盤は主人公がニューヨークにやってきて、地元のギャングと接触し仲間になっていく様子と、同時に田舎でゲイがバレてニューヨークへ向かうまでの経緯が同時進行で描かれる。そのため時間や場所が異なり、少し混乱する演出になっていました。

 田舎での生活描写は非常に興味深く、ゲイであることがどれほど大変で苦しいことなのかリアルに伝わってきました。ニューヨークでも警察に弾圧されるなど苦難は続くが、主人公が暴動を引き起こす動機は正直理解しにくく、性的マイノリティーの苦しみを深く理解しているとは感じられなかったです。むしろ彼氏が知らない男性と親しくしていたことに怒りを感じていただけのようにも見えました。

 こうした良い素材がありながらも、描き方次第で面白くもつまらなくもなってしまう、映画作りの難しさを教えてくれる作品でした。

☆☆

鑑賞日: 2017/08/20 DVD

監督ローランド・エメリッヒ 
脚本ジョン・ロビン・ベイツ 
出演ジェレミー・アーヴァイン 
ジョナサン・リース・マイヤーズ 
ジョニー・ボーシャン 
カール・グルスマン 
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 
ジョーイ・キング 
ロン・パールマン 

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