映画【映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険】感想(ネタバレ):南極で大冒険!タイムパラドックスが光るドラえもん映画

Doraemon: Great Adventure in the Antarctic Kachi Kochi
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●こんなお話

 ドラえもんたちが南極で【風の谷のナウシカ】の巨神兵や【もののけ姫】のダイダラボッチみたいなのと戦う話。

●感想

 「かき氷をたくさん食べたい!」という無邪気な理由から始まる今回のドラえもん映画。いつものことながら、冒頭でドラミちゃんが重要なキーワードを教えてくれるのに、それをスルーしてしまうドラえもんのおっちょこちょいぶりが際立っていました。結果的に大冒険に巻き込まれていく流れは、まさにドラえもん映画の定番だと思います。

 南極を舞台にした冒険が中心で、アクションや移動のモンタージュが多め。そのぶん映画オリジナルのキャラクターたちとの深い交流や心の触れ合いが薄く、少し物足りなさを感じました。映像はきれいで、スケール感のある冒険シーンは見ごたえがあるけれど、ストーリーが大きく進展するまでの間に少し退屈さを感じたのも事実あり。

 タイムパラドックスを扱った展開は、シリーズらしいひねりの効いた部分。ただ、時系列のつじつまを気にしすぎてしまい、物語に素直に入り込むのが難しくなってしまったと思います。もう少し感情に寄り添った描写があれば、もっと引き込まれたかもしれないです。

 とはいえ、見終わった後に「こうだったのか」と考える余韻もあり、雪や氷に包まれた世界での冒険は、子どもから大人まで楽しめるビジュアルと雰囲気でよかったです。細かいところは気になっても、全体的には楽しく観られる一本だったと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2018/03/19  Amazonプライム・ビデオ

監督高橋敦史 
脚本高橋敦史 
原作藤子・F・不二雄 
出演(声)水田わさび 
大原めぐみ 
かかずゆみ 
木村昴 
関智一 

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