●こんなお話
雪山K2で遭難した3人を助けるために誰もやりたがらない救出ミッションを6人の荒くれ者たちが救う話。
●感想
主人公と妹、父親が仲良くロッククライミングを楽しんでいたが、突然落下してきた他のクライマーの巻き添えで危険な状況に陥る。妹の命を守るため、主人公は父親を説得し、父親と結ばれたロープを切り落とす決断をする。あの瞬間の緊迫感と家族の絆の揺らぎが、物語全体の重要なキーとなっています。
時が経ち、主人公は写真家として活動し、妹は登山家としてのキャリアを積んでいる。妹は実業家のスポンサーを得て、過酷なK2登頂に挑戦。ベテラン隊長とともに登山を開始するが、スポンサーの忠告を無視して嵐の中に突入してしまい、結果的にクレパスに落下してしまう3人だけが取り残される。
妹を救出するため、主人公は個性的なメンバーでチームを結成する。変わり者の兄弟や行方不明者を探すクライマー、そしてベテランの登山家も加わり、非常に危険なニトログリセリンを携えてクレパスへと向かう。ニトログリセリンはほんの少し揺らすだけで爆発の危険があり、雪崩や転落のピンチが次々と襲いかかる。太陽の熱による爆発リスクに対処するため日陰で冷やす場面など、緊張感が続く。
取り残された3人の中では、生き残ろうとするスポンサーが瀕死のベテラン登山家を殺そうとする緊迫したドラマも描かれる。主人公たちはクレパスを見つけ、救出を試みるが足場が崩れ、全員が宙づりになる絶体絶命の状況に。そこでレジェンドクライマーが自らのロープを切り、スポンサーとともに落下していく決断を見せる。妹は奇跡的に助かり、物語はおしまい。
アクションの迫力と緊迫感は圧巻で、手に汗握る展開が続きます。冒頭の事故シーンは非常にショッキングで、兄妹の関係性に深みを与えていると思います。救出チームのメンバーはプロらしくない判断ミスも多く「本当に助ける気あるの?」と思う場面もあるが、それも人間味として楽しめました。
孤高の登山家と大富豪の過去の因縁が物語に厚みを加え、登山の過酷さと人間ドラマが交錯していきます。リアリティを疑う動きもありますが、全体としてはスピーディーでスリリング、120分間のサバイバルアクションとして非常に楽しめる作品に仕上がっていました。序盤のベースキャンプ紹介が少し長めだが、総じてエンタメとして満足できる1本だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日:2013/09/08 Hulu 2025/05/25 WOWOW
監督 | マーティン・キャンベル |
---|---|
脚本 | ロバート・キング |
テリー・ヘイズ |
出演 | クリス・オドネル |
---|---|
ビル・パクストン | |
ロビン・トゥーニー | |
スコット・グレン | |
イザベラ・スコルプコ | |
ニコラス・リー | |
アレクサンダー・シディグ | |
スティーヴ・ル・マルカンド | |
ベン・メンデルスゾーン |