映画【鮫肌男と桃尻女】感想(ネタバレ)

Shark Skin Man and Peach Hip Girl
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●こんなお話

 銀行強盗で盗んだお金をヤクザの主人公がぬすんで、ホテルの娘さんと知り合って、マンガから飛び出たみたいなヤクザさんたちから逃避行する話。

●感想

 個性的な登場人物がインパクト強くて、ストーリーはヤクザから逃げて銃撃戦したりって話だけど。キャラクターで見せる映画だと思いました。
 特にナイフ使いでホーローという看板を集める岸部一徳さんや犬の嗅覚をもつ鶴見辰吾さん。我修院達也さんの殺し屋。他にも下っ端のヤクザさんたちもなんでそんな格好しているの? というような姿。

 ただダラダラした会話がやたらと挿入されて、それが物語として機能しているのかと思えば疑問でした。ただ長いだけにしか見えない。
 ダラダラ会話を描くより、主人公とヒロインの関係なんかを描いた方がイイのではないか? と思いました。さっき出会った2人が命がけの逃避行をする理由とかを描いたりとか。ヒロインはまだ職場のホテルで強権的なオーナーに支配されていて、そこから逃げ出したいという動機はわかりますが。主人公は何で桃尻女と一緒に行動する気になったのか? 銀行強盗のときに助けてくれたからなのかな?
 兄貴分の寺島進さんも組として行動するのか? 舎弟の主人公を救いたいのか? がよくわからなかったです。「夢で2人を救えと言われたから」みたいなことをいきなり言われてもただ戸惑うという。

 けれども省略を使った編集なんか面白いし、銃撃戦も迫力あってよかったです。100分の内容ですが、60分くらいの中編だったら、スピード感あって面白くなりそうな映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/03/17 DVD

監督石井克人 
脚色石井克人 
原作望月峯太郎 
出演浅野忠信 
小日向しえ 
岸部一徳 
寺島進 
真行寺君枝 
鶴見辰吾 
島田洋八 
我修院達也 
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