●こんなお話
貞子が相変わらず襲ってくる話。
●感想
驚かすとか怖いとかいう描写はほとんど皆無で日本的な人間の本能的存在的恐怖を描いていた【リング】とはまるで違う方向に行ってしまった作品でした。しかも、驚かす手法だったらハリウッドの足元にも及ばない描写の連続になってしまっていて残念でした。
現代的なニコニコ動画やスマホの映像という設定は面白いものですが、それが物語に活かされているとはいえなかったです。そもそも貞子を復活させようとする男が出てきますが、この人物の行動の動機が描かれないので何のために貞子を復活させているのか理解できないため何の話なのかわかりませんでした。ネットで叩かれたから、世間に復讐しようとしてるのか?
主人公は叫ぶとガラスをぶち割るサイコキネシスの持ち主で、そのため貞子から狙われることになりますが。この人物の回想が結構な中盤に入って、物語の流れをぶちきるものになっていたのもマイナスでした。主人公の背景より、今の物語を描いて欲しかったです。
主人公の彼氏を誘拐された主人公は、何故か刑事と一緒に貞子がいる井戸へと向かう。何でそこの場所を知っているんだろう? と思いながら見てました。
そして井戸から出てくるモンスター。もはや貞子ではない。ならなぜ、貞子? と思いながら見てしまうこと間違いないです。しかも何匹も出てきます。これが何故か、鉄パイプで死んでしまうほど弱いのもよくわからず。死ぬと蝶々になってしまうのもわからなかったです。物語に印象的に出てくる白い蝶々も何の意味があったのか? しかもサイコキネシスで倒しちゃうんだから、最初からそれでいけよと思ってしまいました。
橋本愛ちゃん扮する貞子が出てきて最後の勝負をしますが、ここでも何の説明も無くスマホを壊したら全てが元通りになるというのもわかりませんでした。
もう少し、説明をしてもらいたい映画でした。そうしないと、何で? 何で? の連続で意味不明な映画に仕上がってしまうのが勉強になりました。
☆
鑑賞日:2012/05/13 Blu-ray
監督 | 英勉 |
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脚本 | 藤岡美暢 |
英勉 | |
原作 | 鈴木光司 |
出演 | 石原さとみ |
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瀬戸康史 | |
高橋努 | |
染谷将太 | |
高良光莉 | |
山本裕典 | |
田山涼成 | |
平祐奈 |