映画【プラチナデータ】感想(ネタバレ)

plnatina-data
スポンサーリンク

●こんなお話

 身に覚えのない殺人容疑をかけられた主人公が真実を暴こうとする話。

●感想

 近未来の日本の映像がカッコよく、霧がかかったロケ映像やハイテク機器の室内など見た目が豪華なのがよかったです。カッコいい未来観とローテクな刑事の捜査というのも対比として面白かったです。

 主人公が作った完璧なシステムによって殺人容疑がかけられる【マイノリティ・リポート】のような展開になり、監視カメラで主人公を追いかけるチェイスシーンもテンポのいいカッティングで緊張感あるチェイスシーンでした。

 ただ、ろっ骨を1本抜く猟奇的殺人と主人公の濡れ衣、そして二重人格、システムを作った兄妹。とか描かれることが多いため、全部が薄く広くなってしまったような印象でした。
 前半は逃走劇として見た目としてのアクションシーンが展開されて面白さを感じましたが、中盤から後半になると、殺人ミステリーものとしてしょうがないですが回想が多くなりストーリーが停滞ぎみ。あの時はこうだった、ああだった。と説明だらけになってしまって残念でした。

 それに猟奇殺人の真犯人や二重人格、それにシステムを作った妹さんとの関係などを一気に説明していくため。前半の風呂敷を広げた期待感を上回ることなく、動機の説明で終わってしまって残念でした。

 そのため途中で死んでいく重要キャラクターが何で殺されたのかとかもガッカリでしたし、肝心な主人公を追いかける刑事がほとんど追いかけることなく、何かが起こってからそれに対するリアクションしかしない狂言回しになってしまっているため物語に今一つ躍動感が出ない印象でした。

 とはいえ映像から伝わってくる豪華感で楽しめる映画でよかったです。

☆☆

鑑賞日:2013/12/16 Blu-ray

監督大友啓史 
脚本浜田秀哉 
原作東野圭吾
出演二宮和也 
鈴木保奈美 
生瀬勝久 
杏 
水原希子 
遠藤要 
和田聰宏 
中村育二 
萩原聖人 
豊川悦司 
タイトルとURLをコピーしました