映画【焼肉ドラゴン】感想(ネタバレ)

Yakiniku Doragon
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●こんなお話

 泥臭い三丁目の夕日な話。

●感想

 戦後に焼肉屋を営んでいる両親とその子どもたちの話で、高度経済成長期に置いてかれた人たちの良い話だとは思いますが、娘さんたちとその恋人たちのエピソードがメインで描かれる割には描かれていない部分が大事だと思える部分が多くて、イマイチ乗り切れない映画でした。 

 次女と婚約した男が、長女のことが好きで今も想っているという流れも、どうして次女と婚約するところまでいったのかがこの映画だけではわからず、最初から次女と喧嘩している状態で始まるので、長女とくっつこうが次女とくっつこうがどうでもよかったです。長女のことを好きになる韓国人男性も良い人なのに扱いが可哀そうでした。それでいてお酒を飲みあうシーンもやたらと長いこと映されているのもどういう意味なんだろうとただただ退屈なだけのシーンがあったりしました。次女もいきなりお店にやってきた男性と恋に落ちたりしてどういう気持ちなのかが全くわからなかったです。三女も不倫のすえの略奪愛ですが、相手とその奥さんとの関係が雑に描かれるだけなのでこれも面白みに欠けていたと思いました。 

 日本人俳優より両親を演じている韓国人俳優さんの圧倒的存在感がさすがで、日本語で昔話を長台詞で演じるシーンとかはこの映画の見せ場で惹きつけられる名演技だったと思いました。舞台となる家の美術なんかも素晴らしかったです。 

 1年間の朝ドラとかで家族と仲間たちを描けば、もっと面白くなりそうな素材で、ずーっと大声で喧嘩していてパワーが凄くてよく疲れないなと感心する人たちの話でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2018/07/24 チネチッタ川崎

監督鄭義信 
脚本鄭義信 
原作鄭義信
出演真木よう子 
井上真央 
大泉洋 
桜庭ななみ 
大谷亮平 
ハン・ドンギュ 
イム・ヒチョル 
大江晋平 
宇野祥平 
根岸季衣 
イ・ジョンウン 
キム・サンホ 

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