●こんなお話
華氏247度の壊れたサウナに閉じ込められた人たちの脱出劇の話。
●こんなお話
ジェンナが三年前に交通事故で恋人を亡くした過去を抱えたまま生きているある週末、ジェンナは親友レネに誘われ、レネの恋人マイケル、その友人イアン、そしてイアンの叔父ウェイドが所有する湖畔の別荘へ気晴らしの旅行に出かけるところから物語は始まる。
自然に囲まれた別荘で彼らは食事を共にし、近くで開かれている祭りへ夜に出かける計画を立てるが、その前に敷地内にウェイドが自作したサウナがあることを知り、軽い気持ちで四人が中へ入ることになる。
最初は談笑しながらサウナを楽しんでいたものの、酔ったマイケルが不機嫌になって途中で外へ出てしまい、その直後、ジェンナ、レネ、イアンの三人はサウナの扉が外から開かなくなっていることに気づく。マイケルの悪ふざけだと考え、声を張り上げて呼びかけるが反応はなく、扉を力任せに開けようとしたイアンは手を負傷してしまう。
時間が経つにつれサウナ内の温度は異常なまでに上昇し、水分も尽き、三人は脱水症状と高熱で徐々に体力と冷静さを失っていく。小さな窓を割って外気を取り入れることには成功するが、わずかな空気では状況は改善せず、温度制御装置の存在に気づいたレネは装置を壊そうとする。ジェンナは危険性を訴えて止めるが口論となり、誤作動によってさらに温度が上昇し、イアンは意識障害に陥り、重度の火傷を負って、そのまま命を落としてしまう。
極限状態の中でジェンナは幻覚を見るほど追い詰められ、一度は脱出できたと錯覚して意識を失うが、目を覚ますと現実は何も変わっておらず、レネと共に必死に生き延びる術を探し続ける。一方その頃、マイケルは仲間が閉じ込められている事実に気づかないまま祭りで酒に溺れ、ウェイドと過ごしていた。
やがて別荘へ戻ったウェイドが異変に気づき、サウナから聞こえる微かな声に気づいて扉を開けることに成功し、ジェンナとレネは重度の熱傷を負いながらも救出される。救急隊が到着し、二人は手を取り合ったままストレッチャーで運ばれておしまい。
サウナという誰にとっても身近で、同時に本能的な恐怖を刺激する密室を舞台にしている点は非常に魅力的でした。暑さそのものは映像から強烈に伝わるわけではありませんが、逃げ場のない閉塞感や時間だけが過ぎていく焦燥感はしっかり描かれていたと思います。
一方で、主人公ジェンナが抱える過去の事故の設定は物語に深く絡むほどではなく、心理的な変化としてはやや弱く感じました。危機を知恵や行動で突破していく展開というより、耐え続ける時間が長いため、上映時間以上に間延びした印象を受ける場面もありました。
また、最終的な救出が偶然に近い形で訪れる点は、エンターテインメント性を期待していると少し拍子抜けするかもしれません。ただし、低予算スリラーとして極限状況の不快さや恐怖に焦点を絞った作りは一貫しており、設定勝負の一本としては印象に残る作品でした。
☆☆
鑑賞日:2026/01/31 DVD
| 監督 | レヴァン・バキア |
|---|
| 出演 | スカウト・テイラー=コンプトン |
|---|---|
| トラヴィス・ヴァン・ウィンクル | |
| マイケル・コポン |

