●こんなお話
熟年夫婦の離婚危機や次男の結婚とか家父長制の色濃い話。
●感想
山田洋次監督作品テイスト濃厚な家族観で、イマドキの家族とは時代錯誤はなはだしいですが、これはこれで笑えるところもあるしどこかノスタルジックな三丁目の夕日を見ているかのような懐かしさもある世界で面白かったです。
導入部で誕生に何が欲しいとお父さんに言われてお母さんが「450円のものが欲しい」と離婚届に必要な戸籍謄本の値段のことだとわかるスタートは面白かったです。そこから夫婦の離婚危機をメインに次男の結婚をサブエピソードで話が進んでいきます。さらに長男夫婦の息子さんの野球大会なども挿入されて。
なんやかんやあって、離婚危機の解決があっさりしてしまって映画としてのカタルシスが少なかったのが残念でした。途中に出てきたおかみさんや探偵の同級生とかもワンポイントだけだったのが一体何だったのかと思ってしまいました。
ただ林家正蔵さんに「どうもすいません」をやらせたり「落語家のような先生」というセリフがあってその先生が笑福亭鶴瓶さんが出てきたりして映画のキャラクターであるはずなのに、いきなり現実に引き戻されてしまうので、個人的にはそういうところで冷めてしまう映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2016/10/19 DVD
リンク
| 監督 | 山田洋次 | 
|---|---|
| 脚本 | 山田洋次 | 
| 平松恵美子 | 
| 出演 | 橋爪功 | 
|---|---|
| 吉行和子 | |
| 西村雅彦 | |
| 夏川結衣 | |
| 中嶋朋子 | |
| 林家正蔵 | |
| 妻夫木聡 | |
| 蒼井優 | 

 
  
  
  
  

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