映画【日本で一番悪い奴ら】感想(ネタバレ)

Twisted Justice
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●こんなお話

 北海道警の不祥事の稲葉事件をモチーフにした話。

●感想

 柔道の腕を買われて北海道警入りした主人公が真面目に仕事をするけど、悪い先輩にそそのかされて必要悪として拳銃を密輸したり、しまいには覚せい剤をさばいたりとヤクザみたいなことをしてのしあがっていく。 

 主人公は純粋にノルマをこなしながら、少しの不正には目をつむって警察のために行動していくけど、しだいに孤立していって切り捨てられてしまう。何も知らない主人公がその世界のルールを知って、しだいにのし上がっていくストーリーで実際の事件をモチーフにしながらエンタメとして楽しく見られる130分でした。 

 拳銃を挙げることを動機にしてそれのみの一点突破の主人公たち。それを正義と信じて疑わない姿が組織の中でうまく回るときは順調ですが、いったん見切られると四面楚歌になって崩壊していく姿が悲しかったです。 

 ただこの手の主人公が成り上がってい最終的には崩壊していくジャンルでは、後半の主人公がいよいよ追い詰められていくところから退屈に感じてしまうことが多いですが、この映画もその法則にあてはまってしまっていて、追い詰められて特に何することもなく捕まるまでを過ごしているだけにしか見えず、大きい事件も起きないので退屈でした。130分も必要だったのかな? と思ってしまう映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2016/07/18  丸の内TOEI

監督白石和彌 
脚本池上純哉 
原作稲葉圭昭
出演綾野剛 
中村獅童 
YOUNG DAIS 
植野行雄(デニス)
ピエール瀧 
青木崇高 

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