映画【代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 日本軍が侵略してきたので王様はやる気のなかった息子に王の権威を与えて、明に救いを求めて逃げてしまったので、息子さんと代立軍なる人たちが頑張る話。

●感想

 代立なる身分の低い人たちが身代わりとなって兵役になるという当時の朝鮮の社会の仕組みが知ることが出来る映画でした。ダメダメな若き王が、旅を経て立派なリーダーになっていくという韓国時代劇の王道のパターンと小隊で目的地まで移動しながら追っ手と戦うというパターンでジャンル物としての一定の面白さのありました。

 何でもやってもらってきた若君が民百姓が酷い目に遭っているのを目の当たりにしたり、自分の出自でショックを受けたりしつつ、今まで逃げてばかりの人生だったのが最後には民を守るために自ら立ち上がる決意をする。この変化は見ていてなかなか気持ちよかったです。

 代立軍たちも最初は無理やり護衛の任務をやらされてやる気がなかったけれど、最後は義のために戦うという。ただこの流れで、リーダーが結構簡単に若君を支え始めて、部下たちが「もう帰ろう」と言っているのにリーダーだけが「自分が残る」と若君を支える決断をするのがちょっとわからなかったです。早く故郷に帰ればいいのではないかと思ってしまいました。1番魅力的だったのが最初から日本軍に降伏しようと判断して、母親が亡くなったことをきっかけにいよいよ日本軍側についたホクスという男の心の動きが感動的で魅力のあるキャラクター。

 合戦シーンも迫力はありますが、クライマックスでいよいよ追い詰められた夜に夜明けになったら簡単に城を出て外に逃げていたりしてどういう流れ脱出に成功したのかとかわかりにくかったです。それに代立の身分がそれほど効果的に作用しているとは思えず、普通の傭兵のような感覚で見てしまいました。あとは外国映画で致し方ないですが、日本語が聞き取りにくいのも残念でした。

 ただ命に代えて主君を守る男たちの姿が熱い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2020/03/02 WOWOW

監督チョン・ユンチョル 
脚本チョン・ユンチョル 
出演イ・ジョンジェ 
ヨ・ジング 
キム・ムヨル 
イ・ソム 
キム・ミョンゴン 
パク・ウォンサン 
ペ・スビン 
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