映画【撃てばかげろう】感想(ネタバレ)

uteba
スポンサーリンク

●こんなお話

 ヤクザの組員が敵対する組織との抗争で指名手配犯になって逃走したり親分たちの決定に振り回される話。

●感想

 やくざ映画の王道を行く展開でジャンル映画を期待して見てその期待に応えられる映画だと思いました。逆を言えばステレオタイプなキャラクター、展開が続くので新鮮さみたいなものはなかったです。ヤクザ映画の役者さんがイメージ通りのキャラクターで登場したりするのも今見るとコメディ映画的な笑いになってしまいました。竹内力さんが散弾銃でこちらに向かって撃ってくるカットとかなかなかの顔面のパワーでした。

 妹を大事に思っていてヤクザの組員として親分にも忠誠を誓っていて、組織の命令通りに動くけど。組織は組織の原理で動いて主人公を切り捨てようとする。主人公の親分の川谷拓三さんの中間管理職的な立場のキャラクターが面白くて、親分たちの命令通りに動いて自分が騙されていたことを知って、主人公を逃がそうとするクライマックスの行動はなかなか感動的。

 ただ基本主人公は敵対する親分を殺害後、逃げてるだけで後は組織の抗争がモンタージュ的に描かれて、あっという間に組織同士の手打ちになって主人公の存在が邪魔になる。みたいな流れになるので、主人公自体の魅力があまり感じにくい展開でした。高校球児や子ども時代に酔っ払いの父親から妹を守るとか回想があまり効果的ではなかったと思います。

 主人公が広島へ逃走した先でチンピラに絡まれたところを助ける菅原文太さんの登場がかっこよすぎで、一体なぜ主人公を助けたのかとかよくわからないけれど渋いキャラクターでした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/03 DVD

監督沢田幸弘 
脚本野村秋介 
加藤正人 
原作野村秋介 
原案川内康範 
出演清水宏次朗 
川谷拓三 
名取裕子 
立花理佐 
緒形幹太 
風見野枝 
竹内力 
白竜 
誠直也 
今井雅之 
名和宏 
八名信夫 
青木義朗 
間寛平 
菅原文太 
タイトルとURLをコピーしました