●こんなお話
労働者ロボットが資本家ロボットに対して革命運動を展開する話。
●感想
トランスフォーマーたちが暮らす惑星・サイバトロン。地下都市で働くオライオンとD16は親友同士で、日々エネルゴンの採掘作業に従事していました。かつてこの星はクインテッサという侵略者に襲われ、伝説のプライムたちが戦いましたが敗北。唯一生き残ったセンチネル・プライムが星を守る存在として崇められており、オライオンたちにとって彼はまさに憧れの英雄でした。
ある日、センチネルが主催するレースにD16の誘いで飛び入り参加したオライオン。あと少しで優勝という盛り上がりを見せてセンチネルに気に入られて改造を約束されますが、手違いにより廃棄物処理場へ落とされてしまいます。そこでは、おしゃべりなバンブルビーや、かつての上司エリータと再会。
主人公たちは、伝説のエネルギー源を示す図面を発見し、地上へ向かって探索の旅へ。列車に飛び乗るシーンや、洞窟にたどり着くまでの冒険がありつつ。その中で、センチネルがかつての敵・クインテッサと手を組み、採掘したエネルゴンを密かに供給していたということが明らかに。
洞窟の奥では、プライムたちの戦いの歴史が回想シーンで描かれ、センチネルの裏切りによって全滅した真相が語られます。そこにセンチネルの軍が襲来。伝説の戦士アルファによって主人公たちはトランスフォーム能力を得て、逃走に成功しますが、かつてのセンチネルの親衛隊に捕まってしまうも、そこにセンチネルが襲いかかってきて主人公の味方が連れ去られます。
クライマックスでは、センチネルによって凶暴化した親友D16を救出するため、主人公たちは敵の拠点へ突入。しかし親友の変化に戸惑うオライオンは彼と対立し、深い穴に落とされます。そこでプライムたちから力を授かったオライオンは復活し、宿敵となった親友との決別へと向かいます。
ラストでは、かつての親友が軍を率いて姿を消し、新たな戦いの幕開けを予感でおしまい。
アクション面では、スローモーションによるトランスフォームの演出や、バンブルビーの剣アクションなどが見どころでした。シリーズおなじみの演出に加え、初めてのトランスフォームでうまくいかないというギャグパートも盛り上がりました。
ただし、序盤ではサイバトロンやアイアコン、オライオン・パックス、マトリクスなど専門用語が多く、展開に乗り遅れる場面もあったり。また、親友の変貌もやや急な印象があり、もう少し丁寧に描かれていればより感情移入できたかもしれません。
とはいえ、SF・ロボットファンにはたまらない世界観とアクションが詰まった一作でした。
クライマックスのカタキ役に対して挑む決戦が迫力があって凄かったです。主人公たちがスローでトランスフォームするシリーズお決まりの見せ場も楽しかったです。トランスフォーム初体験ではみんな上手く行かないギャグとかバンブルビーがおしゃべりでかつソードを出して暴れたりするのも見ていて盛り上がるものでした。
ただサイバトロン、アイアコン、オライオンパックス、マトリクス、コグなどなどSF映画の固有名詞が頭に入ってこなくて展開自体は信じていたものがひっくり返って革命を起こすというよくある話ですが、誰が何をしているのかわからなくなる展開でボーっとしてしまう序盤でした。それに親友が宿敵になるという展開も少し親友が心変わりするのも急かなと感じてしまう1作でした。
☆☆☆
鑑賞日:2025/05/27 WOWOW
監督 | ジョシュ・クーリー |
---|---|
脚本 | アンドリュー・ベーラー |
ガブリエル・フェラーリ | |
エリック・ピアソン | |
製作総指揮 | スティーヴン・スピルバーグ |
出演(声) | クリス・ヘムズワース |
---|---|
ブライアン・タイリー・ヘンリー | |
スカーレット・ヨハンソン | |
キーガン・マイケル・キー | |
スティーヴ・ブシェーミ | |
ジョン・ハム | |
ロー レンス・フィッシュバーン |